犬にダメなことを理解させるにはコツが必要!
人と犬が共存する上で、犬には「やってはいけないこと」と「やっても良いこと」をしっかり区別させる必要があります。しかし、言葉を正確に理解することが難しい犬に「ダメ」と伝えるためには、より伝わりやすいようコツを押さえておくことが大切です。
犬に「これはダメ」と理解させようと叱っても、誤った伝え方を続けているとあまり意味がなかったり、場合によっては信頼関係を損ねてしまう恐れがあります。
今回を機に誤った「ダメ」の伝え方を知り、自身がしつけの際にやってしまっていないかチェックしてみましょう。
犬に「ダメ」と言う時にしてはいけないNG行為5つ
犬に「ダメ」と伝える時は、犬が理解しやすいようポイントを押さえておくことが大切です。ここでは犬に「ダメ」と言う時にしてはいけないNG行為を紹介するので、ご自身に当てはまっていないか確認してみましょう。
1.笑顔を向ける
愛犬がダメなことをしてしまった時、「ダメ」と言いながらもつい笑顔を向けていませんか。犬は人の表情から感情や言葉の意味を読み取ることが多いため、笑顔を向けてしまうと「褒められた」「喜んでもらえた」と勘違いしてしまう恐れがあります。
このように勘違いしてしまうと、「ダメ」と言われた行為を何度も繰り返したり、行動がエスカレートしてしまう可能性もあります。「ダメ」と伝える時は笑顔はを向けず、少し強張った表情を意識して向けるようにしましょう。
2.褒める時と同じトーンや声音で伝える
「ダメ」と伝える時は、発する声のトーンや言い方も意識してみましょう。褒める時と同じ声のトーンや声音で「ダメ」と言っても、褒められたと勘違いさせてしまう恐れがあります。
「ダメ」と伝える時は、なるべく声のトーンを低くし、ピシャッと語尾が間伸びしないように気をつけてみてください。犬が「飼い主さんが怒っているかも」「ネガティブな意味なのかも」と理解しやすくなります。
3.必要以上に大きな声で怒鳴る
「ダメ」と言う時に、つい大声で怒鳴ってしまう飼い主さんは少なくないでしょう。しかし、必要以上に大きな声で怒鳴ってしまうと、恐怖心から「何がダメだったのか」を考えさせる余裕を犬が失ってしまい、正しく理解させることにつながりません。
また、飼い主に対して恐怖心を抱いてしまうことから、信頼関係を揺るがす危険性もあります。必要以上に大きな声で怒鳴る必要はありません。愛犬の目を見つめながら、静かに低い声ではっきり伝えましょう。
4.時間が経ってから「ダメ」と言う
時間が経ってから「ダメ」と言っても、犬には何のことを咎められているのか分かりません。人のように「〇〇はダメだったよ」と文章で理解できない犬たちにとって、怒られているのかすら理解できないことも多いでしょう。
また、タイミングを誤ると「ダメなこと」ではない行為に対して、叱られたと勘違いさせてしまう恐れもあります。「ダメ」と伝える時は、少しの間も置かず、なるべくその場で「ダメ」と伝えるように気をつけてください。
5.長々と説教する
子どもを叱るように長々と説教してしまう飼い主さんもいますが、長々と説教したところで犬はその大半を理解していません。この行為は、ただ愛犬を不安にさせ、うんざりさせてしまうだけです。
犬が理解しやすいよう、なるべく単語で伝えることがポイントです。「ダメ」と一言で伝えながら今まで紹介してきたコツ(低い声、はっきりと伝えること、目を見つめながら伝える、強張った表情など)を実践しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬に「ダメ」と伝える時は、その言葉の意味を愛犬が理解しやすいようなポイントを抑えることが大切です。正しいタイミングで、紹介したコツを取り入れながら「ダメ」とはっきり伝えましょう。