犬にじゃがいもを与える時の「ダメ行動」4つ!やってはいけない食べさせ方と正しい方法

犬にじゃがいもを与える時の「ダメ行動」4つ!やってはいけない食べさせ方と正しい方法

じゃがいもはホクホクとした食感でおいしく食べられるうえ、様々な栄養素が得られるので、犬にとっても有益な食材です。しかし、与え方を間違えるとトラブルを招くこともあるので、十分注意しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.加熱せずに与える

じゃがいも

犬にじゃがいもを与える場合、必ず加熱するようにしましょう。最近では、新鮮なもので少量であれば、じゃがいもの生食も可能だとされていますが、犬でも問題なく生で食べられるかははっきりしていません。

じゃがいもを生で食べると、消化不良を起こして腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こすことが考えられます。嘔吐や下痢をくり返すと、体力が消耗してしまいますし、腸内の壁が傷ついて消化吸収を十分にできなくなってしまうこともあります。

特に、子犬や老犬などは嘔吐や下痢による体力消耗が激しくなりがちなので、じゃがいもの生食は控えるようにしましょう。

2.皮や芽がついたまま与える

芽が出ているじゃがいも

じゃがいもを食べるとき、皮をむいたり芽を取ったりといった処理をしている人がほとんどだと思います。じゃがいもの芽には「ソラニン」や「チャコニン」といった毒性を持つ成分が含まれているため、それらを食べると食中毒を起こしてしまいます。

水にさらしたり加熱をしたりすると多少毒性が減少しますが、完全には消えません。そのため、芽がある状態では調理したとしても食中毒に陥る可能性が高いので、必ず除去してから与えるようにしてください。

「ソラニン」や「チャコニン」は皮にもごく微量ですが含まれています。また、緑に変色しているじゃがいもや芽が出ているじゃがいもの皮は、「ソラニン」や「チャコニン」の含有量が多くなっているため、与えないようにしましょう。

特に、家庭菜園などで育ったじゃがいもは未成熟のものの少なくなく、それらのじゃがいもは「ソラニン」や「チャコニン」を多く含んでいるので、できるだけ皮をむいてから食べた方がいいとされています。
(※農林水産省では「じゃがいもはできるだけ皮を剥いて食べること」を推奨しています。)

3.大きなサイズのまま与える

じゃがいもと犬のマズル

じゃがいもを煮たりふかしたりすると、柔らかくなるため大きなサイズでも問題なく食べられると思います。しかし、犬にじゃがいもの丸い形のまま与えると、そのまま丸飲みしようとしたり、一気に口に入れて飲み込もうとして喉に詰まらせてしまったりすることがあります。

じゃがいもはホクホクとした食感が魅力ですが、その反面水分量が少ないため、ギュッと固めると喉に詰まってしまうことがあるのです。

人間の場合は、口に入れやすいサイズに切ったりかみちぎったりして食べますが、犬は目の前にあるものをそのまま口に入れてしまいますし、早食いで一気に大量の食べものを口に含んでしまうので気をつけましょう。

角切りや細切りにしたり、つぶしてマッシュポテトにしたりと、食べやすい状態にしてあげるといいでしょう。また、水分をしっかり摂らせて、喉に詰まってしまわないようにしてください。

4.アレルギー反応が出ているのに与える

耳を掻いている犬

じゃがいもは、基本的にアレルギーを起こしにくい食材とされています。トウモロコシや小麦のアレルギーを持っている犬用に、じゃがいもを使用しているドッグフードも販売されていることからも、よくわかります。

しかし、じゃがいもでも絶対にアレルギーを起こさないとは限りません。そのため、じゃがいもを与えたあとに皮膚や被毛に異変があったり、体を掻く仕草が増えたりとアレルギー症状と思われるものが見られたときは一旦与えるのを中止しましょう。

愛犬のアレルギーが気になる場合は、一度血液検査を受けて調べてみることをおすすめします。

まとめ

じゃがいもと犬

じゃがいもは多くのでんぷん質を含み、体を動かすエネルギーとなる食材です。ビタミンCやカリウム、食物繊維なども含み、傷んだ胃腸壁の保護をする働きもあるので、犬の健康維持にも役立ちます。

しかし、皮や芽には毒性のある成分が含まれていますし、大量に食べると喉に詰まりやすいという特徴もあるので、与え方には注意が必要です。

愛犬がおいしく安全にじゃがいもを食べられるように、十分配慮して与えてあげてくださいね。

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