犬が亡くなる「留守番の仕方」4選 絶対ダメな理由と安全な環境の作り方とは?

犬が亡くなる「留守番の仕方」4選 絶対ダメな理由と安全な環境の作り方とは?

犬を飼っていると、どうしてもお留守番させないといけない機会がありますよね。普段ならいたずら未遂にすんでも、留守番になると死亡につながるような危険な事故になる可能性もあります。今回は犬が亡くなる可能性がある留守番の仕方を4つご紹介します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が亡くなる可能性がある留守番の仕方4選

ベッドにいるゴールデンレトリバー

1.誤飲・誤食するようなものを放置している

愛犬が留守番中に退屈しないよう、おもちゃを与えてから出かける方も多いことでしょう。ですがそのおもちゃの選び方によっては事故の危険性が高まります。

犬が簡単に噛みちぎれそうなゴムのおもちゃや、パーツが取れるおもちゃ、破れると綿が出てくるおもちゃなどは1人で遊んでいる時にうっかり誤飲してしまうかもしれません。あるいは出しっぱなしにしている乾電池やボタンなど小さいものも、好奇心から口にしてしまうこともあり危険です。

またゴミ箱をあさってしまう、または食べかけで出しっぱなしにしていた人間の食べ物にいたずらをして誤食するケースも考えられます。

飼い主さんのいない状態で窒息してしまったり、窒息しなくても異物が内臓を傷つけたり、腸閉塞を起こしたりして亡くなるケースも少なくありません。

2.十分な水を準備していない

外出する前に、犬の飲む水はチェックしていますか?飲み水が不足すると、特に夏の場合は犬が脱水症状になる危険性があります。留守番中に脱水症状になり、そのまま放置すると死に至るケースもあるのです。

「すぐに帰ってくるから」と考えていても、思わぬ出来事で帰宅が遅くなることもありますよね。犬が十分に水分を取れるよう、しっかりと準備してから自宅を出るようにしましょう。

3.いたずらできる環境

犬がいたずらができる環境も危険です。コンセントや家電におしっこをかけたり、電気コードをかじったりして漏電やショートさせてしまい、それが火災に繋がる可能性があります。偶然ガスコンロやIHコンロのスイッチをさわってしまい、火や電気が通ってしまって事故になると取り返しがつかなくなるかもしれません。

また飼い主さんがいないからこそ、好奇心を出して高いところに登ろうとして転落する、あるいは棚に置いているインテリアを落としてケガをするケースも考えられます。

4.室温管理がされていない

室温管理がされていない状態で留守番させるのも危険です。犬はほとんどの場合、体温調節が苦手です。エアコンなどの室温を調整する工夫をせずに留守番をさせると、熱中症になってしまう可能性があります。

夏はもちろんのこと、朝晩は涼しい春や秋も日中は暑いこともあるので飼い主さんがいない時に室温が何度くらいになるのか把握しておきましょう。

冬も暖かければいいというものではなく、室温が暖かすぎると熱中症になる危険性があります。自分で室温管理ができない犬のためにも、人間以上に気を配ってあげてください。

留守番中の愛犬の死亡事故を防ぐには

水を飲むビーグル

犬にとって危険なものは取り除く

誤飲・誤食しそうなものは取り除きましょう。アクセサリーなどの小さいものはもちろん、紐やヘアゴムといったものでも可能性はあります。高めの引き出しの中など犬の手の届かない場所にしまう習慣をつけるのをおすすめします。

留守番中に与えるおもちゃは、犬でも噛みちぎられない素材や、犬の口に全て入ってしまわない大きさのものがよいでしょう。

ゴミ箱は蓋つきのものを使うようにしてください。可能なら、留守番中は犬の入れないような場所にゴミ箱を置いておくのも1つの方法です。

便利アイテムを取り入れる

コンセントにはコンセントカバーやコンセントキャップ、コードには電気コードカバーやケーブルボックスなど便利アイテムを取り入れるのもおすすめです。

また外出時にはガスの元栓を閉める、キッチンには立ち入らないようペットフェンスを設置するというのも火災防止策になります。

ケージ・サークルを活用するのもおすすめ

ケージやサークルを活用するのもおすすめです。誤飲・誤食しそうなものやクッションなどのいたずらしそうなものは取り除き、コンセントや家電などもない場所に設置すれば様々な事故を防げます。水やトイレ、外出が長引くなら給餌器も、ケージやサークル内に置いておき、犬が快適に過ごせるようにしましょう。

ただ直射日光のあたる場所は犬が体温調節できずに、熱中症になる危険性もあるので、設置場所には十分に注意してあげてくださいね。

室温・水の管理は忘れずに

季節を問わず、室温・水の管理はしっかりとやりましょう。室温は21~25度、湿度は50%~60%が目安ですが、年齢や犬種によっても異なるので愛犬に合わせて調整してください。

水は新鮮なものを準備し、犬が倒してしまう可能性もあるので複数個準備しておくと安心です。

まとめ

ブランケットに包まれた犬

今回は犬が亡くなる危険性のある留守番の仕方について、4つご紹介しました。飼い主さんのいない間にどういった死亡事故が起きる可能性があるのか、おわかりいただけたことでしょう。そういった悲しい事故を防ぐための安全な環境づくりについてもまとめたので、ぜひ愛犬のお留守番対策に役立ててくださいね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。