老犬が吐いた時に考えられる主な原因は?
犬も人間と同様、高齢期に差し掛かると体調不良を引き起こす頻度が高まります。特に下痢や嘔吐といった症状が見られる老犬は多く、飼い主さんも心配になってしまうでしょう。
老犬が吐いた時に考えられる主な原因として、以下のような理由が考えられます。
- 食べ過ぎや早食いによる吐出
- 異物が混入し喉や胃腸で詰まってしまった
- 病気により食道や胃腸が正常に働いていない
以前のような食事スタイルでは体内の働きが弱まっているため、喉に詰まりやすくなっていたり胃腸で消化しきれなかったりと嘔吐につながりやすくなります。
また、老犬になってから病気が発症している場合にも、嘔吐や下痢といった症状が見られるようになるので注意が必要です。
老犬がしていたら危険な「吐き方」4つ
老犬が嘔吐した場合も、食べ過ぎや早食いが原因であることは少なくありません。しかし、高齢期に入った愛犬が以下のような吐き方をしていた場合、危険性や緊急性が高いと認識してください。
1.繰り返し何度も吐く
短時間に何度も繰り返し嘔吐する場合、異物が体内に入ってしまった可能性や、何らかの病気を発症している疑いがあります。
胃腸に関連した病気や異物混入により、食道や腸が詰まってしまっている危険性などが原因として考えられるため、早急に病院を受診しましょう。
2.吐瀉物の中に赤みがかった血のようなものが混ざっている
赤い血液のような色が吐瀉物に混ざっている場合、胃腸で何らかの異変が生じている可能性があります。胃潰瘍や重度の胃炎など胃内で出血している可能性などが考えられるでしょう。
放置してしまうと症状がより重症化してしまったり、食事する度に痛みや嘔吐を伴うようになってしまう恐れがあります。動物病院へ連れて行き、診察や必要に応じて検査を受けましょう。
3.嘔吐後にぐったりとしていて元気がない
嘔吐した後にぐったりとしていて元気がなかったり、意識がない場合は非常に危険な状態です。老犬は若い犬に比べて体力がなく消耗も激しいです。嘔吐によって体力を過剰に消耗し、意識が朦朧としているのでしょう。
また若い犬よりも免疫力も低く、体調も急激に悪化する危険性が高いです。さらに状態が悪化してしまう危険性もあるため、様子見せずに早急に病院へ連れて行きましょう。
4.最近になって吐く頻度が高くなった
短時間に何度も吐くわけではないけれど、最近になって吐く頻度が高くなったという場合、心配にはなるものの様子見してしまう飼い主さんは多いでしょう。
しかし、この場合は病気が原因で体調不良を引き起こしているケースもあり、症状が進行している可能性が疑われます。重症化する前に病気を早期発見するためにも、早めに病院を受診し検査してもらいましょう。
老犬が危険な吐き方をした時に飼い主がすべき対応は?
もしも年老いた愛犬が「危険な吐き方」を見せた時は、様子を見るのではなく早急にかかりつけの動物病院を受診してください。
何時頃にどのくらいの頻度で吐いたのか、また吐いたものや量、その後の愛犬の様子などをできる限り詳細に伝えてください。また、可能であれば吐瀉物をポリ袋などに入れて病院へ持って行きましょう。検査によって、より正確な原因がわかるかもしれません。
老犬は若い犬よりも免疫力や耐性、体力が弱まっているため、病気の進行も早い傾向にあります。おかしな症状が見られた場合は早めに獣医師に診てもらい、病気の早期発見、治療につなげることが重要です。
まとめ
いかがでしたか。嘔吐は犬の症状の中でもよく見られる症状の1つです。しかし病気のサインであるケースも多いので、危険な吐き方をしている場合は早急に動物病院で診察や検査を受けるようにしてください。