犬のケージを置いてはいけない『4つの場所』とは?ダメな理由と正しい配置を解説

犬のケージを置いてはいけない『4つの場所』とは?ダメな理由と正しい配置を解説

ケージは、犬がゆっくり休むために大切なスペースです。この記事では、犬のケージを置いてはダメな場所とその理由、さらには適切な場所について詳しく解説したいと思います。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.部屋の出入り口付近

ケージに入っているコーギー

リビングなど家族が集まる場所に、愛犬のケージを置いている家庭は多いでしょう。家族の存在を身近に感じて過ごすことは、犬にとっても安心できるのでとてもいいことだと思います。

しかし、家族の動きをダイレクトに感じすぎてしまう場所では、精神的に落ち着かずゆっくりと休めなくなってしまうので、ケージの置き場所としてはあまりおすすめできません。

特に、出入り口のすぐそばにケージを置くと、人の出入りがあるたびに「誰が帰ってきたんだろう?」と気になったり、飼い主さんの動向に意識が向きすぎてしまったりします。気になることがあるたびに起きたり、立ち上がって様子を伺ったりすることが続くと、犬もストレスが溜まってしまいます。

心身ともにリラックスして過ごしてもらうためには、愛犬用のスペースはできるだけ人の出入りに影響を受けにくい部屋の角などに用意してあげるといいでしょう。

2.大きな窓の近く

窓の外を見るレトリバー

犬のケージを置く場合、掃き出し窓など大きな窓の近くにすると、外気温や日光の影響を受けやすいため、寒さや暑さを感じやすくなってしまいます。

特に、留守番中や夜間の就寝中などにケージのドアを閉めた状態にする場合は、寒さや暑さを感じても逃げ場がないため、身体的に負担をかけてしまう可能性があります。

室内の空気はあったまっているように感じても、窓のすぐ近くというのはどうしても冷気が入ってきてしまいます。反対に、部屋の空気は涼しくても、直射日光が当たる場所では暑さを感じて熱中症になってしまう場合もあります。

その日の陽気次第でぽかぽかとした日差しを浴びたり、涼しさを感じたりすることもあります。しかし、冷気や直射日光の影響を受けやすい窓の近くは、直接の冷気や直射日光を避けられるように、犬が自由に動いて移動できるようにしてあげるといいでしょう。

3.エアコンの風が直接当たる場所

ケージに入っているジャックラッセル

前章で『窓の近くでは外気温や日光の影響を受けやすい』と説明しましたが、それと同様の理由で、エアコンの風が直接当たる場所もケージの置き場所として避けた方がいいでしょう。

暑い日に外から帰宅した瞬間などは、エアコンの冷たい風には心地良さを感じると思います。しかし、室内で同じ場所で長時間当たり続けてしまうと、次第に寒さを感じてくると思います。寒い日に利用する暖房でも同じように、徐々に暑くなってきてしまうのではないでしょうか。

それは犬にも同じことが言えるため、エアコンの風が正面から直接当たる場所にはケージを設置しないようにしましょう。特に、ケージが狭く、暑いまたは寒いと感じたときに、その風を避けるために移動できない状態の場合は、注意が必要です。

4.テレビやスピーカーの近く

TV視聴中の少女と困った顔の犬

犬にとってケージは、自分だけのリラックスして過ごせる空間であるべきだと思います。そのためには、周囲の音や気配の影響を受けにくいようにしてあげることが大切です。

もちろん、リビングやキッチンなどではどうしても生活音が出ますし、そのすべてを犬のために防ぐ必要はないと思います。

しかし、テレビやスピーカーなどのそばにケージを置くのはNGです。それらのものからは、犬にとっては騒がしいと感じる音楽が流れてきたり、突然大きな音がしたりするため、驚いたり落ち着かない気分になったりするようです。

人間にとってはある程度予想のつく音が流れますが、犬にとっては意味がわからず大きな音が出るため、そばにあるとリラックスできず緊張状態になってしまいます。

まとめ

ケージにいるチワワ

犬のケージは、ゆっくり眠ったり休憩したりするために必要なスペースです。そのため、置き場所としても、犬がリラックスできる場所を選ばなければなりません。

人の出入りやテレビの音で騒がしい場所では、眠りが妨げられてしまう恐れがあります。また、寒さや暑さを感じやすい場所にも注意が必要です。

犬が気持ちを落ち着けて快適に過ごせることを意識して、ケージの置き場所を決めてみてくださいね。

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