1.楽しいことへの期待
犬がそわそわしているときのポジティブな理由として、期待の表れであることが挙げられます。
飼い主さんがご飯の用意をし出したり、散歩の時間が近づいてきたりしたときに、そわそわ、ウロウロとし出す犬は多いと思います。これは、好きなことや楽しみなことへの期待の気持ちがあふれて、無意識に態度や行動に出てしまっているのでしょう。
期待の意味でそわそわしているときは、表情が明るく、飼い主さんのことをキラキラとした目で見つめたり、飼い主さんのまわりを歩き回ったりする様子も見られます。
ご飯や散歩が楽しみでテンションが上がりすぎてしまうと、飛び上がったり走り回ったりして怪我をすることもあります。また、人や家具にぶつかるなどのトラブルにつながることもあるので、一度クールダウンさせて落ち着かせることも大切です。
2.緊張や不安、恐怖
犬がそわそわしているときは楽しいことを期待しているだけでなく、ネガティブな感情でいることも考えられます。
特に、不安やストレスを感じているときは気持ちが落ち着かないため、ゆっくり休むこともできず、無意味にうろうろ動き回ったり、立ったり座ったりしてそわそわとした行動を見せます。
強い恐怖を感じている場合は、フリーズして動けなくなったり小刻みに震えたりする様子が見られます。そのため、そわそわとでも動き回っているときは、どうしたらいいかわからないときやちょっとした不安を感じているときだと思います。
そのようなときは、愛犬が落ち着けるように、そばにいてあげたり、ハウスやベッドに促して休ませてあげたりするといいでしょう。
3.体調不良
犬がそわそわしているのは、感情的な理由だけでなく、身体的な理由によるものもあります。
ちょっとした体調不良や違和感を感じているときにも、落ち着かない様子が見られます。このようなときは、しっかり眠ることもできず、痛みや違和感を感じない体勢を探して細かく動くことがあります。
また、特定の疾患の症状として、そわそわと落ち着かない様子を見せることもあります。
具体的には、てんかんなどの症状であることが考えられています。てんかんの場合は、痙攣発作が起こる前の兆候としてそわそわする行動が見られることが多いので、十分注意して観察しておきましょう。
4.認知症
近年、犬が長寿化してきていて、認知症を発症することが増えてきています。犬の認知症の症状にも、当てもなくうろうろと歩き回るという行動が見られます。
認知症になると、同じ場所をぐるぐると回ったり、短い距離を行ったり来たりすることがあるので、愛犬がシニアと呼ばれる年齢になっている場合はその可能性も考えてみましょう。
認知症を完全に予防することはできませんが、心身への程よい刺激を与えることは大切なので、年齢を重ねても散歩やスキンシップなどを欠かさないようにしてくださいね。
まとめ
犬がそわそわしているとき、良くも悪くも気持ちが落ち着かない状態だと考えられます。ご飯や散歩などの楽しみを待ってワクワクしている場合をはじめ、不安や体調不良でゆっくり休めない場合もあるでしょう。
犬がなぜそわそわしているのかは、そのときの状況や愛犬の表情を見て判断する必要があります。
その他にも、犬がそわそわしている理由に体調の異変を感じた場合は、動物病院で相談してみることをおすすめします。