1.して欲しいことがある
犬は飼い主さんに甘えたいときに手を舐めるとしましたが、何かして欲しいことや要求があるときにも手を舐めることがあります。
手を舐めることで飼い主さんの気を引いて、自分に目を向けてもらおうとするのです。手を舐めてくると、(何だろう?)と思って愛犬に目を向けることが多いと思いますが、犬はそのタイミングでおもちゃを持ってきたり、散歩に誘うために玄関に誘導しようとしたりします。
2.気になるにおいや味がする
犬が飼い主さんの手を舐める理由として、どんな犬にも考えられるものが「手そのものが気になる」ということです。つまり、手に何かのにおいや味がついていることが考えられ、犬はその正体を探っている可能性があります。
飼い主さんが料理をした後やご飯を食べた後などは、食べ物のにおいがすることが多いでしょう。また、外出から帰ってきたときは家の中にないにおいがするため、(何してきたの?)と気になって舐めてくることもあると思います。
手が気になって調査をしたい場合は、手のにおいを嗅いでから少し舐めるといった様子が見られるでしょう。
3.自分の優位性を示している
犬が飼い主さんの手を舐めるのは、一見可愛らしい行動にも見えますが、あまりいい意味ではない理由が隠れていることもあります。
それは、舐めている相手に対して犬が優位性を示している場合です。つまり、「自分の方がえらいんだぞ!それを理解しろ!」という意思表示をしているということです。
基本的に群れ社会で生きていた野生動物と異なり、飼い主さんと愛犬の間では強い主従関係が生まれるとは限らないとされています。しかし、犬の気質や育ち方、状況によってはそのような関係に固執することもあるので、念のため意識しておいた方がいいでしょう。
犬の祖先であるオオカミなどの動物は、自分の方が立場が上だと示すときに、相手を舐めたり手を乗せたりすることがあります。そのため、日頃から犬が言うことを聞かない場合や攻撃行動を見せることがある場合などは、このような理由で舐めている場合があるので注意しましょう。
特に、子供に対してこうした態度を取る犬は少なくないので、しっかりと観察しておきましょう。
まとめ
犬が飼い主さんの手を舐めることは、比較的よく見られる行動です。単純に、人の手から気になるにおいがする・おいしい味がするという場合もありますし、かまってもらうための意思表示をしている場合もあります。
基本的には放っておいてかまわない行動ですが、なかには自分の優位性を示すために行っている場合もあるので注意しましょう。
犬が見せる行動やサインは、そのひとつだけで判断せず、日頃の態度や状況と合わせて見極めるようにしてくださいね。