犬が「痛い!」と伝えている時の鳴き声4つ!危険な鳴き方や病気・怪我の見極め方まで

犬が「痛い!」と伝えている時の鳴き声4つ!危険な鳴き方や病気・怪我の見極め方まで

犬は体に痛みを感じたとき、声を上げることがあります。この記事では、犬が「痛い!」と伝えている時の様々な鳴き方と、その際に注意しておきたいことを解説しますのでぜひチェックしてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.「キャンッ!」と高い声で短く鳴く

足に包帯を巻かれている犬

犬がふとしたときに突然「キャンッ!」と高い声で鳴いた場合、どこかに体をぶつけたり挟んだりといった突発的な痛みを感じている可能性があります。

飼い主さんなど周囲の人に痛みを訴えるために鳴いているのではなく、私たち人間が「痛っ!!」といった声を漏らしてしまうのと同様に、思わず声が出てしまうという感覚だと思います。

どこかにぶつかったときだけでなく、飼い主さんに足を踏まれてしまったり、硬く尖ったものを踏んでしまったりしたときにもこのような鳴き方が見られます。また、見た目にわかる怪我はしていなくても、体を動かした拍子に足腰の関節に痛みが出るというようなトラブルの際にもこのような鳴き方をすることがあります。

犬が「キャン!」と鳴いたときは、出血や腫れなどがないか全身を目で確認してみましょう。その後、顔から足先まで優しく手で触れて、痛がる場所や触られることを嫌がる場所はないかチェックしてみてください。

2.甲高い声で長く鳴き続ける

口を開けている犬

突発的な痛みに対して、「キャン!」と短い声で鳴くことがありますが、その痛みが続いている場合は、鳴き声も長く続くことが考えられます。

怪我をした部分の痛みが治まらないだけでなく、関節がしくしくと傷んだり、頭痛や腹痛を感じたりしているときにも「キャンキャン」と鳴くことがあります。このとき、一度鳴き止んでもまたしばらくすると鳴き出すという様子が見られたら、何らかの痛みや違和感を感じていることが考えられるので、獣医師に相談することをおすすめします。

ただし、『このような鳴き方をすれば、飼い主さんに心配してもらえる』ということを学習している犬が、わざと大げさに鳴き声を上げることもあります。本当に怪我をしているか全身をチェックし、食欲や歩行に変化はないかを確認して、体に異常がないようであれば必要以上にかまわないようにしておきましょう。

3.じっと動かずに「くーん」「キュンキュン」と鳴く

横になっている犬

犬は基本的に、痛みを感じているときは動き回らず静かに寝ていることが多いと思います。動物は痛みを周囲に言いふらすようなことはせず、痛みが治まるまでひたすら待っているのです。

犬が体を守るように小さく丸まって寝ていたり、いつもとは違う体勢で休んでいたりするとき、かすかに「くーん」「キュンキュン」等と鳴いているときは、強い痛みを我慢しているのかもしれません。

このような様子を見せているときは、外傷的な怪我ではなく内臓疾患や関節疾患など、見た目にはわからない病気やトラブルの可能性が高いので、獣医師に相談するようにしてください。

4.「ヴー」と低い声で唸る

怒っている犬の顔

痛みと直結した鳴き方ではありませんが、犬は体に痛みや違和感を感じているときに、人を遠ざけようとして唸り声を上げることがあります。

動物は痛みを感じているときに、とにかく安静にしてそれを落ち着かせようとします。元々動物は「医療を受ける」という選択肢を自分では持たないため、痛みを隠したり痛みが去るのを静かに待ったりするのが自然な行動なのです。

そのような犬は、痛みを感じているときに人が近づいてくることを嫌がりますし、その部分を触られないように低く唸って威嚇をします。静かに寝ている犬に近づいたり触れようとしたりしたときに、唸り声を上げる様子が見られたら、体に異変が起きている可能性を考えてみましょう。

まとめ

鳴いている子犬

犬が痛みを感じたとき、突発的な痛みであれば高い声で、鈍い痛みや長く続く痛みであれば低い声で鳴く傾向があります。犬がどのような痛みを感じているか、また犬の体にどんなトラブルが起きているかを知るためには、鳴き方と合わせて行動や仕草にも注目することが必要です。

ただし、いつもと違う鳴き方をしているなど少しでもおかしいと感じることがあれば、自己判断だけに頼らず、気軽に動物病院を頼るようにしましょう。

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