犬が『花粉症』になっている時の症状3選!緩和するために飼い主にできることは?

犬が『花粉症』になっている時の症状3選!緩和するために飼い主にできることは?

『犬が花粉症になっている時の症状』についてまとめました。犬の花粉症の症状は、人間の花粉症の症状とは違います。愛犬が花粉症になっている時、症状を緩和するためにしたいこと、予防と対策を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が花粉症になっている時の症状

くしゃみをする犬

犬も花粉症になりますが、人間とは症状が違います。

ヒノキやスギの花粉によっても症状は起こりますが、犬にはとくにブタクサの花粉による症状が出やすいとされています。

ブタクサは一年生の雑草で、お散歩コースにもよく生えているのではないでしょうか。夏から秋にかけて開花し、花粉が舞います。そのため、秋ごろになると犬に花粉症の症状が出やすくなります。

1.アレルギー性皮膚炎になる

犬が花粉症になっている時の症状として最も多いのが、アレルギー性皮膚炎になるということです。

  • 耳の中を痒がる
  • 後ろ足で脇の下をカキカキする
  • しきりに股周りを舐める
  • 手足の先をカミカミする
  • マズルや目の周りに発疹ができる

主にこのような症状が出やすく、強い痒みが伴っていることが分かります。

犬の皮膚はかなり薄く、刺激に弱いです。花粉などの外部刺激によって過敏になり、痒みの症状が出やすいです。

犬が花粉症になっている時、耳の中・脇の下・股周り・手足の先・マズル・目の周りに痒みの症状が出やすく、アレルギー性皮膚炎である可能性が高いです。早めに病院で診てもらいましょう。

2.くしゃみが出る

犬が花粉症になっている時、くしゃみの症状が出ることがあります。

犬が1日の中でくしゃみをする回数は、そう多くはないですよね。私も愛犬たちのくしゃみを目撃した回数は少ない方です。

いつもよりくしゃみの回数が多いなと感じる時、一度に何度もくしゃみが出て止まらなくなる時は、花粉症による症状である可能性があります。

ただ、花粉症によるくしゃみの症状は、犬には出にくいです。他のアレルギーや病気による症状である可能性もあるため、心配される場合には診察を受けてみるとよいと思います。

3.涙や目ヤニが多く出る

犬が花粉症になっている時、涙や目ヤニが多く出ることがあります。

私たち人間が花粉症になっている時によく出る症状ですよね。犬にも同じなのでは?と思われるかもしれませんが、くしゃみ同様、花粉症による涙や目ヤニの症状は、犬には出にくいです。

目を痒がり、執拗にカキカキしてしまい、皮膚が赤くなったり、脱毛したり、出血を伴うことがあるかもしれません。犬に起こる花粉症の症状としては、あまりにも強すぎると思います。

花粉症ではなく、他のアレルギーや病気による症状である可能性があるため、早めに病院で診察を受けましょう。執拗にカキカキすることで目を傷つけてしまう恐れがあるため注意してください。

愛犬が花粉症だと診断されたら

口と目の周りが炎症で腫れているフレブル

犬が花粉症になっている時は、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。犬にとっても花粉症の症状はつらいものです。少しでも早く緩和させてあげましょう。

基本的には、痒みの症状を和らげるための対象療法によって治療が開始されます。軽い症状である場合には、ヒスタミン(※)の作用を抑制するための投薬が行われます。

※ヒスタミンとは、花粉症によるアレルギー反応を起こす物質です。ヒスタミンによる過剰感応を抑制するために投薬されるのが抗ヒスタミン剤です。人間の花粉症の治療にも使われています。

あまりにも症状がひどい場合では、ステロイドを使って痒みを抑えなければならないこともあります。

花粉症の予防と対策

犬に多いとされるブタクサによる花粉症への予防と対策は、花粉が舞いやすい時間帯のお散歩を避けるということです。草むらには絶対に近づかないようにしましょう。

お散歩の後は念入りなブラッシングをするとよいです。被毛に付着した花粉を落とします。

室内には空気清浄機を置くのもよいですし、窓を開けて換気する回数は少ない方がよいと思います。

まとめ

くしゃみの表情をするチワワ

犬が花粉症になっている時の症状を3つ解説しました。

  • アレルギー性皮膚炎になる
  • くしゃみが出る
  • 涙や目ヤニが多く出る

犬の花粉症では皮膚に症状が出やすく、くしゃみや目の痒みなどの症状が出る人間とは違うため、花粉症ではなく皮膚病だと勘違いしやすいです。

どちらの症状であるにしても、皮膚に炎症が起きていることは確かです。なるべく早く病院へ行き、症状や炎症が悪化する前に治療を始めることをおすすめします。

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