危険!わんこの水分不足サインとは
1.元気がない
脱水症状を起こしていると、ぐったりとして元気がなくなります。もちろん「元気がない=脱水状態」と全てのパターンを結びつけることはできませんが、下記の複数の症状が同時に見られる場合には疑ってみてよいでしょう。
2.ハアハア息をしている
わんこは人間と違って汗による体温調節をほとんど行いません。そのため暑さを感じたときには舌を出してハアハアと息をし、熱を発散しようとします。暑さによる水分不足の場合にはやはりこういった行動が見られます。
3.尿量が少ない
体内の水分が不足すると、腎臓が少しでも体内に水分を残しておこうとするためおしっこの量が少なくなります。また少ない水分の中におしっこの成分が凝縮されるため、おしっこの色も濃くなりがちです。
色についてはペットシートで排尿していないと確認しづらいかもしれませんが、おしっこの頻度・量についてはお散歩での排尿でも確認が可能でしょう。
4.歯ぐきが乾いている
歯みがき等で口周りや歯に触れられることに慣れている子であれば、歯ぐきを確認するのも1つの方法です。脱水症状を起こしていると唾液の分泌量も減るため、歯ぐきも乾燥してしまいます。
さらにただ乾燥しているだけでなく、触るとペタペタしている、指で押すと白くなった後にピンクに戻らない等のサインが見られます。
5.皮膚の弾力がない
わんこの脱水症状を見分ける手段として、皮膚つまみ試験(ツルゴールテスト)という方法がよく用いられます。
これはわんこの背中や腰の皮膚をつまんで離し、皮膚が元に戻るまでの時間を計測するテストです。2秒以内に戻れば正常状態ですが、それ以上かかるようであれば脱水状態と認められます。
急いで!脱水状態のわんこへの対応
1.スポイトで水を飲ませる
わんこが水分不足になっていることに気づいたら、まずはとにかく水を飲ませる。それは誰でも考えつくことです。ですが実際のところ、無理やり水を飲ませようとしても飲むのを拒否されたり、動けないほどの重篤な水分不足に陥っていて自力で水を飲むことすらできなくなっていたりする場合があります。
そんな場合にはスポイトで水を口に運んでやり、喉に流し込むようにして与えましょう。水をしっかり飲み込めるようであればこれを何度か繰り返し、元気が回復するのを待ちます。
2.犬用の経口補水液を与える
近年ではわんこ用の経口補水液も市販されています。もし経口補水液を常備していたり、すぐに買いに行ける環境にあるのであれば、ただの水を与えるのではなく経口補水液を与えた方が回復が早くなります。
3.水分量の多い食品を食べさせる
自分から水を飲むのは嫌がっても、固形の食べ物であれば口にしてくれるという場合もあります。そういった場合にはウェットフードなどの水分量の多いものを食べさせましょう。
食品中の水分を摂取できるのはもちろんですが、フードによって塩分を摂取すれば喉が渇いて水を飲むようになることもあります。
4.動物病院に連れて行く
重篤な水分不足は命にも関わります。元気がない、意識が混濁している、苦しそうである等の重篤な症状が見られた場合には素人の処置では回復は期待できません。直ちに動物病院を受診し、獣医師による処置を受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?夏場はもちろんですが、真冬であってもわんこの水分不足には十分注意を払う必要があります。