犬と人間の子供が一緒に暮らすメリット
犬と人間の子供が一緒に暮らすメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。
1.根気強くなる
犬にはしつけが必要です。子供が小さいうちは、ごはんや散歩などの犬の世話は親がすることになりますが、飼い主である子供の言うこともきかせなくてはいけません。
犬が相手によって、言うことをきいたりきかなったりするのはよくあることです。お父さんお母さんには従っても、子どもには従わないということは珍しくありません。
生き物のしつけや健康管理で、マニュアル通りにならないことはたくさんあります。犬を通して「上手くいかないことはあるものだ」と自然に思えるようになり、子どもは根気強くなります。
2.掃除や整理整頓の習慣がつく
犬と暮らしていると、毛が抜ける、物を壊されるなどで家が汚れることがあります。そのため、大人は掃除をこまめにしなくてはいけません。
子供も、大事な物をイタズラされないように片付けておく、掃除をするというような習慣が自然と身につき、将来役に立つでしょう。
3.体が丈夫になる
犬と散歩をすることは、成長途中の子供にとっては良い運動になります。また、動物と接する機会が多いと免疫力がつき、体が丈夫になります。
元々アレルギーや喘息などがある子供には良いとは言えませんが、ペットと育った子供は感染症にかかる確率が低いとされています。
4.孤独感がなくなる
近年は少子化の影響で、子供たちの間では自然と友達ができづらくなっています。また、コロナ禍で学校ではおしゃべりの機会が減り、他人の家に遊びに行きづらくなりました。
そんなときに家に犬がいれば、子供は孤独感を感じることが減ります。感情豊かで知能の高い犬は、子供のきょうだいや親友のような存在になってくれます。
犬が子供と一緒に暮らす際の注意すべき点とは
では、犬と人間の子供が一緒に暮らす際に注意すべき点にはどのようなものがあるのでしょうか。
衛生管理の徹底
犬が原因で、子供が動物アレルギーを発症することがあります。もともと子供にアレルギー症状がある場合は事前に検査を受けてください。
アレルギーがなくても、犬はたくさん毛が抜け、ホコリや花粉を持ち込み、排泄物を平気で口にします。
人間が病気にならないよう、汚いものを触ったら手洗いをすると子供に教えましょう。
犬が食べてはいけないものを教える
犬が食べると危険なものは、タマネギやチョコレートなどたくさんあります。
大人が見ていないときに、子供がこれらを犬に与えてしまう可能性があるので、その危険性について確実に教えておく必要があります。
それらを触った手を犬が舐めることも危険なので、犬が食べては危険なものを触ったら必ず手を洗うことや、それらの食材そのものでなくても、混ぜて調理されたものも危険なことも同時に教えておきましょう。
犬が壊したものを片付ける
犬が家具を噛んでしまうことは、よくあります。木製の家具は、犬が噛んだり爪を立てたりしてトゲが出ることがあり、その結果小さい子どもがケガをしやすくなってしまうことも。
犬が壊したものは片付ける、ガムテープなどを貼って少しでも安全にするというような対策をとりましょう。
子供だけで犬の散歩をさせない
小さい子供にリードを握らせる場合は、必ず大人が見ているときにしてください。家の中ではおとなしい犬でも、散歩に行くと興奮して走り出してしまうかもしれません。
子供が引っ張られてケガをする、犬が脱走してしまうといった危険性があります。子供の年齢によりますが、安全のために大人と一緒に散歩に行くようにしましょう。
まとめ
大人が犬と暮らすと運動量が増える、規則正しい生活や掃除の習慣が身に着きます。また脳が活性化して健康になり、寿命が延びるとも言われています。これは子どもも同じです。
犬はお金がかかる、人間より先に亡くなるなど大変なことや悲しいこともあります。しかし、子供には一生の思い出になり、その後の人生の役に立ちます。
犬にも子供にも、楽しい経験をさせてあげてください。