1.シャンプーをする
犬の体臭を改善するために特に効果的なのが、やはりシャンプーをすることです。
犬は毎日お風呂に入るわけではないので、どうしても古い皮膚や皮脂が溜まってしまったり、口周りに食べ物やよだれがついてしまったり、散歩によって毛が土やホコリで汚れてしまったりします。
そのような汚れが体に残るとにおいの原因になりますし、雑菌が繁殖しやすくさらに悪臭を放つようになってしまいます。そのため、シャンプーをして悪臭の原因となるものをすっきりと洗い流せば、においもしなくなります。
ただし、犬の皮膚はとても薄くデリケートなので、頻繁にシャンプーをすることはおすすめできません。洗うほど皮膚は乾燥してしまい、そこから炎症や傷ができて皮膚トラブルを引き起こすことが考えられるからです。
シャンプーは月1回を目安に、多くても月2回程度に抑えておきましょう。
2.ブラッシングをして体を拭く
犬の体臭を改善するためにはシャンプーが効果的ですが、上記した通り、頻繁に洗うことはできません。そこでこまめなお手入れとして取り入れたいのが、ブラッシングと汚れの拭き取りです。
犬の毛の中には、目に見えないほど小さな汚れが残っていて、それらが原因で悪臭が発生してしまうことがあります。ブラッシングをすると、全てではありませんが毛についた汚れを落とすことができます。
濡らして固く絞ったタオルやガーゼで、体の表面を拭いてあげるとさらに効果的です。皮膚を濡らさないように、毛の汚れを拭い落とすと犬にも負担なくケアができます。
3.歯磨きや耳掃除をする
犬の体臭の原因は、皮膚や被毛の汚れだけではありません。口内や耳の中などに汚れが溜まり、それが原因で悪臭を放ってしまうことも十分に考えられます。
特に、食事をしたあともこまめに歯磨きをする習慣のない犬は、口臭がしやすいので注意が必要です。歯が汚れてしまうだけでなく、歯肉炎や歯槽膿漏などを発症してさらに強いにおいを発するようになってしまうこともあるのです。
歯磨きや耳掃除は、におい対策としてはもちろん、健康管理のためにも役立ちます。日常的なお手入れとしてこまめに行うようにしましょう。
4.食事の内容を見直す
犬の体臭は、表面的な汚れを落としても改善されないことがあります。シャンプーをしても1~2日ですぐににおいが戻ってしまうということもめずらしくありません。
そういった場合は、根本的な体質改善が必要だということも考えられます。人間でも肉や油を多く食べる人は体臭がきつくなるといったことがありますが、体のにおいは食べ物が原因となっていることがあるのです。
特に、ドッグフードを食べている犬の場合は、香料などの添加物や嗜好性を高めるための油分を日常的に摂取しています。そうしたものが原因で体臭が強くなることもあるので、気になる場合は一度食事の内容を見直してみるといいでしょう。
まとめ
犬の体臭が気になるときは、やはり清潔を保てるようにこまめなケアをすることが大切です。しかし、過剰にシャンプーをしたり人間にとっていい香りがするスプレーなどを吹きかけたりすることは、犬の負担になる可能性が高いので気をつけてください。
また、歯周病や外耳炎、皮膚炎、糖尿病、尿毒症などの病気が原因で体臭が強くなることもあります。口臭や体臭が極端に強くなった場合や、いつもとは違うにおいを感じる場合は、一度動物病院で検査してみることをおすすめします。