実は「犬のいびき」は危険?病気のリスクや怖いいびきの仕方とは

実は「犬のいびき」は危険?病気のリスクや怖いいびきの仕方とは

愛犬がいびきをかいていると「熟睡しているんだな」と微笑ましくなりますよね。しかし、実は犬のいびきには「怖いいびき」があることをご存知でしょうか。今回は犬のいびきに隠された病気のリスクや怖いいびきの仕方を紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬のいびきは珍しくない!でも注意が必要な場合も

熟睡するブルドッグ

犬が熟睡している時、いびきをかく姿は珍しくありません。睡眠時には喉付近の筋肉が緩みやすくなるため、健康的な犬でも喉が狭くなり、いびきを引き起こしやすいからです。

そのため、ぐっすりと眠っている愛犬がいびきをかいている様子を目の当たりにすると「安心して眠っているんだな」「ぐっすり眠れているんだ」と微笑ましく感じますよね。

しかし、犬のいびきの中には注意が必要な怖いいびきもあります。明らかに普段とは違ったいびきの仕方をしていたり、ある日突然、いびきが激しくなったといった変化が現れた場合には、寝ている様子を注意深く観察しておきましょう。

犬のいびきがひどい時に考えられる病気のリスク

眠るブルドッグ

もしも愛犬のいびきが突然激しくなった、あまりにもいびきの仕方が激しいといった違和感を覚えた場合、もしかすると病気が潜んでいるのかもしれません。ここでは犬のいびきがひどい時に考えられる病気のリスクについて解説します。

1.いびきがひどい時はこんな病気が原因かも?

愛犬のいびきがひどい、大丈夫かなと心配になったことはありませんか。いびきがひどい時に考えられる原因として、やはりいくつかの病気が関係していることもあります。

いびきがあまりにもひどい時は、以下のような病気が影響している可能性があります。

  • 軟口蓋過長症
  • 鼻腔狭窄
  • 気管虚脱
  • 睡眠時無呼吸症候群

これらの病気を発症している場合、いびきがひどくなったり、いびきのリズムに違和感を覚えたりすることが増えるので、早めに動物病院で相談することをおすすめします。

2.こんな犬は病気を発症するリスクが高くなる

うたた寝するパグ

すべての犬に上記で紹介したような病気を発症するリスクがありますが、以下のような犬たちは病気を発症するリスクが他の犬よりも高くなる傾向が見られます。

  • 短頭犬種
  • シニア犬
  • アレルギー体質の犬
  • 肥満気味の犬

短頭犬種は鼻から気管までの長さが短く気道が狭いこともあり、いびきをかきやすいと言われています。また、それに伴い短頭種気道症候群などの病気を発症しやすいです。

また、シニア犬は喉や首元の筋肉が衰え始めていることから、気道が狭くなりいびきがひどくなる傾向にあります。アレルギー体質の犬はアレルゲンを吸い込むことで炎症を引き起こし、気道が狭くなることが多いです。

肥満気味の犬は、贅肉によって喉付近の気道が圧迫されてしまうため、いびきにつながりやすい傾向にあります。どれも病気を発症するリスクが高いため、早めに対処しましょう。

注意するべき「怖いいびき」の仕方は?

ジーンズの上で眠るブルドッグ

いびきは多くの犬がかきますが、以下のいびきの仕方を繰り返す場合、病気が原因でいびきがひどくなっている可能性が高いです。

  • いびきの音が大きすぎる
  • 頻繁にいびきをしている
  • いびきの最中に苦しそうな様子を見せている
  • いびきをかいている時に舌の色が紫に変色している
  • 突然大きないびきをかき始めた

1つでも当てはまる特徴がある場合は、早めにかかりつけの動物病院へ行き、相談してみましょう。また、いびきをかいている時の様子を動画に撮っておくことで、獣医さんに動画を確認してもらい、異常かどうかより正確に判断してもらうことができます。

まとめ

爆睡中のビーグル

いかがでしたか。愛犬がいびきをかいていると、ついクスッと笑ってしまう人も多いでしょう。しかし、中には怖いいびきをかいている犬もいるので、危険ないびきを見逃さず、違和感を覚えたら病院に相談しに行きましょう。

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