大人しくても「心を開いていない犬」に対するアプローチは慎重に

大人しくても「心を開いていない犬」に対するアプローチは慎重に

捨てられた犬は大人しいけれど世話をして保護してあげたいのに距離を置かれてしまう。そんな状況は、犬へのアプローチの仕方次第で打破できるかもしれません。また、NG行為にも注意が必要です。

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適切なアプローチと要注意なアプローチの例

通報・発見

今日の主役はこの子。廃車のスクラップ施設に置き去りにされたピットブルに食べ物を与えていた女性も、この子にリードをつけることはできずにいました。距離が近くなるとスッと遠ざかり、常に距離を保っているのです。

アプローチ

でも職員が少しだけ食べ物を与えてみると、もっと欲しくて立ち止まり、そして手から直接食べ物を受け取ってくれました。おそらくですがこの親切な女性は声が大きく、そして性急に近づくため、知らずに威圧感を与えていたのかもしれません。

親しくなりきる前の犬とは交流する上でそれなりの作法がありますからね。それを知っている職員はすぐに距離を詰めることができたのでしょう。

しばらくこうして交流して体に触れたりした後、彼は犬の前足をつかんで布リードを頭からかけました。ただしこう注意します。「このように犬をつかまえることはしないでください。危険です」

彼は長年の経験から、この犬はこうしても暴れないと確信をもった上で少々急いだので、通常は咬みつかれる危険があるやり方です。

そして彼も腰が引けて行く犬をいったん離しました。それでも犬は逃げて行かずにその場にとどまりました。食べ物が欲しいのと、彼は危険人物ではないと認識したのでしょう。

2度目も同じやり方で、今度は犬も大人しくリードを受け入れてくれました。この辺りのさじ加減はまさに、経験値のなせるわざ。

もう一度言います、慣れない犬の体をつかむ行為は普通はNGです!

ケア

「カリナ」と名づけた犬は、リードをつけるとさっさと歩き出しました。こんなふうに散歩をした時期があったのでしょうね。そう遠くない昔に…。

まずは施設で体を洗いましょう。カリナはどこまでも大人しく、人のすることを受け入れてくれるようです。廃車置き場にいたため泥と油にまみれていました。

表情もこころもち明るくなったような。

それから

驚くほど穏やかなカリナは、背中に子猫を乗せてもじぃーっとしています。穏やかな性格の上に、まだ少し緊張が残っているのかもしれません。

この子はきっと、早い段階で里親さんに巡り合うでしょう。心の底から安心して「カリナ」幸せに。

動画を見ることは保護活動支援につながります。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel

Hope for Paws

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https://www.HopeForPaws.org

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