小型犬の飼い主さんは体への負担に十分注意してあげて
小型犬は体が小さい分、中型犬や大型犬に比べて体が弱い傾向にあります。体にかかる負担は他の犬より大きく、寒さや暑さにも特に弱いのです。
一般的に小型犬は他の犬種に比べて寿命が長いといわれていますが、体への負担がかかりすぎると寿命が縮まってしまいます。
人間と一緒に暮らしていく以上、犬自身で管理することは難しいため、飼い主がしっかり体調管理や体へかかる負担を減らす努力をしなければいけません。
寿命を縮めてしまう恐れも…小型犬への「絶対NG行為」5つ
小型犬を飼っている飼い主さんは、愛犬の体に負担がかからないようあらゆる面で配慮が必要です。ここでは小型犬の寿命を縮めてしまう恐れもある絶対NG行為を紹介するので、小型犬の飼い主さんたちはチェックしてください。
1.高い位置から飛び降りさせる
小型犬にとって、高い位置から飛び降りた時の足腰にかかる衝撃はとても大きなものです。実は、ソファやベッドといった高さから飛び降りるだけでも負担がかかっており、着地の仕方によっては脱臼や骨折につながる危険性もあります。
また、飼い主が抱っこした後、高い位置からそのままポンと床へと飛び降りさせる行為も厳禁です。着地時に足に衝撃が走り、脱臼や骨折、ヒビなどにつながる恐れがあります。
2.自分で階段を昇り降りさせる
元気の良い小型犬たちは、自ら階段を昇り降りしたがる子も多いでしょう。しかし、当たり前のように行っている階段の昇り降りは、本来、犬の体に適した動きではありません。小型犬ならば、なおさら負担がかかってしまいます。
あまり家の中などの階段を自力で昇り降りさせていると、足腰に負担がかかるだけでなく姿勢にも問題が生じ、椎間板ヘルニアなどの原因になることもあります。
椎間板ヘルニアは動きを制限してしまうため、将来的に寿命を縮める原因になりかねません。階段はなるべく飼い主が抱っこした状態で昇り降りしてあげましょう。
3.赤ちゃんにするように「高い高い」してしまう
まるで自分の子どものように愛犬のことを想っている飼い主は多いです。しかし、だからと言って赤ちゃんと同じような接し方をしてはいけません。体の構造が違う以上、赤ちゃんに行うあやし方が犬にとっては負担になっていることがあります。
特に「高い高い」と脇に手を入れて高く持ち上げる行為はNGです。前脚の付け根部分に強い負荷がかかってしまうため、脱臼などの危険性が高まります。
4.適切な室温に調整せずに過ごさせる
犬は人間よりも体温調節を苦手とする動物です。特に小型犬は体温調節が難しく、寒さに弱い犬種も多い傾向にあります。
室内で過ごしている時でも室温を適切に保っていなければ、寒さで体が弱ってしまい、体調不良を引き起こしてしまうリスクが高まります。
愛犬が室内にいる時は、夏場は涼しく冬場は暖かく、室温が20〜25℃に保たれるよう意識しましょう。また湿度は40〜60%が理想といわれているので、可能であれば加湿器などを活用して湿度も調節してあげてください。
5.小型犬の体に合わないドッグフードを与える
ドッグフードは犬種ごと、あるいは体格や年齢ごとに商品が区別されていることが多いです。これは、その犬種や年齢などに寄り添った最適な栄養素が含まれていることが主な理由です。
小型犬の体に合わないドッグフードを与えてしまうと、カロリー摂取量などが多すぎてしまい肥満の原因になります。肥満は寿命を縮める生活習慣病として上位にランクインするほど危険です。
愛犬には必ず適したドッグフードを与えるように心がけ、日々のおやつ量や与える食べ物にも注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか。小型犬は他の犬たちに比べて体が弱いため、特に生活において配慮が必要です。今回紹介した絶対NG行為はもちろん、小型犬たちにとって負担が少ない生活を送れるよう生活環境に配慮してあげましょう。