1.動物病院
犬が嫌がりやすい場所として、まず挙げられるのが「動物病院」です。動物病院は、愛犬の健康を守るために大切な場所ですが、犬にとっては体のあちこちを触られたり、痛い注射をされたりと嫌な思いをすることが多い場所だと思います。
注射や検診は犬の体を守るために欠かせないことですが、言葉を理解できない犬にはその重要性を理解させることができません。また、どのくらいの時間我慢すればいいのか、ということやその日の診察で何をさせるのかということを事前に伝えて心の準備させることもできないでしょう。
犬は突然連れて行かれた動物病院で、訳も分からず嫌なことや痛いことをされることになるため、その場所に行くことを嫌がるようになるのもおかしなことではありません。
そのため、愛犬が動物病院を嫌いにならないように、年に数回の注射のときや実際に怪我や病気をして治療を受けるときだけではなく、こまめに通って慣らすことをおすすめします。定期的に健康診断に行くなどして動物病院に行く機会を増やしましょう。
可能であれば、獣医師や看護師さんからおやつをもらったりなでてもらったりして、病院で楽しいことやうれしいことを経験させられればさらに効果的です。それがむずかしい場合は、動物病院に到着したり、診察を終えて外に出たりしたときに飼い主さんがおやつをあげるなどしてもいいと思います。
2.トリミングサロン
被毛が伸びるタイプの犬種は1ヶ月に1回を目安に、カットを行うことが多いと思います。また、被毛のカットはしなくてもシャンプーや爪切りといったグルーミングのために、トリミングサロンに通うこともあるでしょう。
ボディケアをしてもらえるトリミングサロンですが、残念ながら行くことを嫌がるようになってしまうことがあります。
トリミングサロンでは、シャンプーをされたり高い台（トリミング台）に乗せられたりすることが多いため、水に濡れることが嫌いな犬や高い場所や不安定な場所を怖がる犬は苦手意識を持ってしまいます。
また、ブラッシングやカットをするときに毛が引っ張られて痛い思いをすることもめずらしくありませんし、毛の質や状態に場合によっては長い時間拘束されることもあるでしょう。
このようなことが原因で、犬がトリミングサロン自体を嫌いになってしまうことがあるということを覚えておいてください。
3.踏切や横断歩道
散歩の途中に踏み切りや横断歩道に差し掛かると、立ち止まってしまったり、別の方向に行こうとしたりする犬がいます。このような犬は、その先にある踏切や横断歩道を通るのが怖いのかもしれません。
踏切では遮断機がしまっているときにカンカンと大きな音が鳴ってしますし、大きな電車が速いスピードで通り過ぎて行くのでその迫力に恐怖を感じる犬は少なくありません。それと同様に、トラックやバスなど大きな車が行き交う横断歩道も、怖がってしまう犬がいます。
このような場所は、犬が小さなうちから連れて行き、慣れさせることが大切です。毎日通るだけでも慣れて怖がりにくくなりますし、すでに怖がっている場合もその場所でおやつをあげるなどして「踏切や横断歩道＝いいことが起きる場所」と思わせるといいでしょう。
4.お祭りなどの騒がしい人混み
愛犬とどこにでも一緒にお出かけしたいという人は少なくありません。最近では、カフェやショッピングモール、アミューズメント施設など、様々な場所に犬連れで行けるように環境が整ってきています。
しかし、そのような場所に連れて行くことが、犬によってはストレスになってしまうこともあるので注意が必要です。特に、お祭りや初詣などの人混みや騒がしい場所では、犬が不安や恐怖を感じるだけでなく、足や尻尾を踏まれて怪我をしてしまうなどのトラブルが起こることもあります。
愛犬とお出かけする際には、犬の性格を見極めたうえで、周囲の迷惑にならないことを前提に連れて行く場所を厳選するようにしましょう。
まとめ
犬と一緒にお出かけしたり、動物病院やトリミングサロンに連れて行ったりすることは少なくないと思います。
しかし、犬の性格や出かける場所によっては、犬がストレスを感じて嫌がってしまうこともあるので注意しましょう。
犬が様々な場所に落ち着いて出かけられるように、社会化をして慣れさせてあげてくださいね。
