寝ている間に不思議な行動をとる犬たち…夢を見ているの？
犬は睡眠中、人と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していると考えられています。しかし人よりも警戒心の強い犬たちは、脳が起きている状態であるレム睡眠の方が多くの時間を占めているようです。
一般的に夢は脳が覚醒しているレム睡眠時に見るため、犬たちも人と同じように夢を見ていると考えられています。ただし、犬は人のようにリラックスした状態でMRI検査を受けることが難しいため、現段階では「犬が夢を見る」ことは明確に証明されていません。
その日に起こった出来事を整理している
犬が夢を見ることについては証明されていませんが、眠っている間に起こっている犬たちの不可解な行動には、多くの人が「夢を見ているのでは」と考えているようです。
どのような夢を見ているのかについては憶測の域を出ませんが、夢はその日に起こった出来事を整理するために見ているといわれているため、犬たちもその日に起きた出来事を反復するような夢を見ているのではと考えられています。
特に普段はしないような刺激を受ける出来事があった日は、脳が活発に整理を行い、眠っている間に不思議な行動を見せることが多いようです。
犬たちが睡眠中にしがちな行動3つ
では、多くの飼い主さんから寄せられた犬たちが睡眠中にしがちな行動を3つご紹介します。皆さんの愛犬は眠っている間、どのような行動を見せますか。
1.横になったまま足をバタつかせて走り出す
静かに熟睡していたと思ったら、突然隣で足をバタバタと動かし始めたという声は多く耳にします。実際、筆者も愛犬の睡眠中、まるで思いきり走り回っているような足の動かし方をしているところを目撃したことがあります。
最近ドッグランに行った、その日の散歩で楽しいことがあった時など、夢の中で再度整理しながら走り回っているのかもしれませんね。
2.鳴き声を出す
突然切なそうに「クゥ〜ン」と鳴き出したり、「ワォンワォン！」と甘えるように甲高い鳴き声をあげたりする犬も少なくありません。中には自分が寝ぼけて発した寝言に驚き、飛び上がるように起きてしまうという犬もいます。
こちらも夢の中で飼い主さんを呼んだり、不安に思うような出来事があった可能性があります。その日に何か飼い主さんに伝えたいことがあったのかもしれません。
3.しっぽを振る
大きな動作ではありませんが、眠っているはずの愛犬のしっぽが突然パタパタと動く、という現象を目撃する飼い主さんも多いです。
夢の中で何か嬉しいことがあったのか、おやつでももらっているのかな？など、さまざまな状況を想像して見ているこちらも微笑ましくなるような寝ぼけ方です。
犬が寝ぼけている時は起こさずそっと見守って
犬が寝ぼけた様子で鳴き声を出したり、不思議な行動をとったりした時は、基本的に起こしたり声をかけたりせずにそっと見守ってあげてください。しばらくするとスーッと再び深い眠りに入り、しっかり熟睡できることが多いからです。
ただし、あまりにも寝ている間の動きが激しかったり、「これは痙攣では？」と疑うような動きが見られた時は、動画に撮ってかかりつけの動物病院で診てもらうことをおすすめします。もしかすると、てんかんなどの脳疾患が影響している可能性もあるからです。
まとめ
犬が寝ている間、夢を見ているかどうかは明確に証明されていません。しかし犬たちの様子を見ていると、夢を見ていると思わざるを得ません。これからさらに犬の寝ている間の脳の動きに関して研究が進むことを期待しましょう！
