犬も食べられる「魚介類」4選!安心して与える方法と注意すべきポイント

犬も食べられる「魚介類」4選!安心して与える方法と注意すべきポイント

ご存じの通り、魚介類には豊富な栄養素が含まれています。この記事では、犬も食べられる魚介類を紹介するとともに、与える際の注意点を解説するのでぜひチェックしておきましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.サケ

鮭の切り身

私たちの食卓に上ることも多いサケは、良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンB群やビタミンD、ビタミンEを豊富に含んでいる食材です。

EPAやDHAといったオメガ3脂肪酸もたっぷり含まれていて、血液をサラサラにしたり脳細胞を活性化したりする効果があると言われています。さらに、赤い色素成分であるアスタキサンチンには、強力な抗酸化作用があるので老化予防効果やガンの抑制効果が認められています。

骨を丈夫にしたり体の成長を促したりする作用をはじめ、疲労回復やアンチエイジング、ガン予防などに役立つため、犬の健康を保つためにもぜひ食事に取り入れたいものです。

サケはしっかりと火を通し、ほぐしながら骨を取って与えてください。また、犬に与える場合には塩分が多い塩鮭は避けるようにしましょう。

2.タラ

タラの切り身

ほぐれやすく柔らかな身が特徴のタラは、冬に旬を迎えて、鍋の食材としても愛されています。こちらのタラも、犬の食事の材料としておすすめできる魚介類のひとつです。

タラは脂質が少なく低カロリーなので、体重管理に気を使っている場合にも与えやすいと思います。さらに、脂質が少ないことで胃腸への負担も少なく、消化しやすいので、子犬や老犬、お腹の調子がよくない犬に良質なたんぱく質を与えたいときにもおすすめです。

また、タラにはカルシウムの吸収を促進するビタミンDや、ナトリウム(塩分)の排出をサポートするカリウムが含まれています。

ただし、近年話題になっているように、タラにはアニサキスという寄生虫がいる可能性があります。切り身として売られているものにも寄生していることがあるため、調理前にはしっかりと確認するようにしましょう。多くは冷凍や加熱で死滅するとされているので、調理前にそうした処理をしてから与えるとより安全です。

3.マグロ

ほぐしたマグロ

日本では多くの家庭で食べられているマグロも、犬にとって与えやすい魚介類だと思います。マグロは部位によって含まれている栄養が大きく異なるため、犬に与える場合は脂肪分が少なくたんぱく質を豊富に含んでいる赤身の部分を選ぶことをおすすめします。

マグロの赤身には、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸やアミノ酸であるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)が含まれています。これらは丈夫な体を作るために役立つ栄養素ばかりなので、愛犬の健康管理に活躍するでしょう。
また、抗酸化物質として知られるセレンも含まれているため、老化予防や発ガン抑制効果も期待できます。

生食用のマグロであれば、新鮮なものであれば生のまま与えても問題ありません。ただし、生の魚を食べ慣れていない場合はお腹を壊す場合もあるので、火を通してから細かくほぐして与えるといいでしょう。

4.カツオ

鰹のたたき

栄養豊富なカツオも、犬に与えたい魚介類のひとつです。良質なたんぱく質をはじめ、DHAとEPA、タウリン、ビタミンB群など様々な栄養素が含まれています。

骨を丈夫にしたり、血液をサラサラにしたり、免疫力を高めたりといった効果が期待できるため、幅広い年齢の犬におすすめできる食材です。特に、糖質のエネルギー変換や疲労回復に役立つため、運動量の多い犬やダイエット中の犬に与えると有効に働きます。

生食用のカツオも多く売られていますが、アニサキスが寄生していることもあるため、しっかりと確認した上で加熱したり冷凍したりして与えるといいでしょう。

まとめ

鮭がほしそうな犬

普段の食事で愛犬に魚介類を与えている人はあまり多くないかもしれません。しかし、この記事で紹介したような魚介類は、穀物や肉類からは摂取出来ない栄養も豊富に含んでいて、犬の健康管理に役立つ食材なので、ぜひ取り入れて欲しいものばかりです。

ここで紹介したもの以外にも、DHAやEPAなどをたっぷり含むアジやサンマ、サバ、イワシなどの青魚も犬に与えることができます。ただし、これらの魚は小骨が多いので、飼い主さんがしっかりと取り除いて安全に食べさせてあげてください。

また、魚介類に限らず、食べ慣れていない食材を与えるときは、消化器に負担をかけたりアレルギー反応が出たりするリスクを考えて、少量ずつ与えるようにしましょう。

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