心に傷を負った犬は遠い目をしていました。どこまで変われるでしょう?

心に傷を負った犬は遠い目をしていました。どこまで変われるでしょう?

捨てられて隠れていた犬を保護しましたが、ショックの余り、心を閉ざしていました。犬はパン(食べ物)のみにて生きるにあらず。心の回復は果たしてできるのでしょうか?

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心は固く閉じていた

通報・発見

夜遅い時間に、ショック状態にあると思われる犬の保護依頼を受け、ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws (HFP) が急行します。連絡してくれた女性2人は到着まで1時間以上、犬のそばで待っていてくれました。彼女たちはHFPの動画をよく見ていたので、連絡先として真っ先に頭に浮かんだそうです。

保護すべき犬を見かけた際にまずどこに、誰に連絡すればよいのかがわからずに悩む人は多いでしょう。そのためにも、日ごろからこうして信頼できる保護団体などを頭に入れていると役に立ちますね。

交通量の多い車道脇の駐車場のようです。犬は停まっている車の下にいるので、その周囲をプラスチックフェンスで囲いました。通報者たちはその作業も手伝ってくれます。囲い終わって、犬を確認。しゃがみこんで不安そうな視線を送っています。どうしたの?どこか痛いの?

スネアリードを首にかけようと頑張ります。イヤ、イヤ、とよける犬。低い天井で動かしづらいのですが、何とか、輪が頭を通りました!輪をしっかり締めるために犬の気を引く音を出したり、前後に動く犬の動作を利用したり、タイミングはばっちり、見事な手際の良さです。

つかまったとわかってあせる犬をどうにか引き出します。あくびをする犬。緊張すると出るのですよね、あくび。少し落ち着く時間をあげますが、動かない犬。車の下に腕を伸ばして、直接犬に布リードを装着しました。

怖いのか、動けないのか、全く出てこようとしません。ケガの可能性もあるため注意深く様子を見ながらリードを引っ張って外に出しました。体をつかもうとする手を一瞬咬むような仕草も見せましたが、勢いに乗せて引き出すことに成功しました。

そっぽを向き「終わった…」感をかもし出す犬。しばらく横に座って体をなで、犬の気持ちをほぐします。抱き上げようとすると跳ねあがってまた牙をむきました。少し腰を押すと、犬はケージにさっと入っていきました。保護完了です。

ケア

病院に到着したのはもう夜中でした。犬はまだ興奮気味でしたが、水と食べ物を与えると、すぐに口をつけてくれました。食べ物にもすごい勢いでがっつきます!「のど乾いた~」、「おなかすいた~」と言葉にはならない犬たちです。これで少しは安心できたことでしょう。HFPのサポーターたちから集めた名前リストの中から、「デスティニー」と命名しました。

ところで食べ方がちょっと激しいように見えるのは、この子が受け口だからだそうです。特に健康上の問題とはなりません。

やっと落ち着いたところで、シャワータイム。大人しくしていてくれました。

おそらく飼い犬が捨てられたのでしょう。突然放り出され、信頼していた家族を失い、わけもわからず孤立無援で心を閉ざしたデスティニーは、とりあえず危険はないと知り疲れた体を丸めて休みますが、心はここにあらず。

それから

この子には心の回復が必要です。協力関係にある一時預かり施設で暮らし始めてしばらく経ち、デスティニーはどこまで変われるでしょう?HFPはそれを信じています。結果は動画をご覧ください!びっくりですよ!保護したHFPリーダーも思わず、「それ、僕はできなかったんだよ!」何ができるようになったのでしょうね?

そしてデスティニーのリードとハーネスには「里親募集中」の文字が。これもよいアイデアですね。

動画を見ることは保護活動支援につながります。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel

Hope for Paws

▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org

▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia

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