立ち止まるとスーッと右に流れる犬
通報・発見
厳冬期にありがちな、薄氷踏み抜き事故。この犬はでも、踏み抜いてはいないのです。川に浮かぶ氷は早い流れに乗って動いています。犬は氷と一緒に下流へ押し流されています。
もしかしたら犬自身は、危険な状況を理解していないのかもしれません。ちょっと困ったように、流れる氷の上をトコトコと歩き、立ち止まっては画面奥の岸の方を見たりしています。おそらく上流で川面に降りられる場所から氷の上に出てしまったのでしょう。
氷と共に流され、この辺りの川べりはもうコンクリートの護岸で犬が上がることはできません。ようやく状況に気付いた犬は、呆然としている様子。
最初、カメラを固定して撮影していると、立ち止まった犬がどんどん右の方へ押し流されて行くのがわかります。この先、下流はどうなっているのでしょう。犬は水に落ちてしまうかもしれないし、滝でもあったなら…。
犬は元の場所に戻ろうと、そそくさと氷の上を上流に向かって移動。
でも立ち止まるとやっぱりまた下流へ流れてしまう…まるで「動く歩道」状態です。途方に暮れる犬です。手前で見守っている人たちに無言で助けを求めているようにも見えます。犬が氷を踏み抜いて水中に落下した状況は恐ろしいですが、どんどん押し流されるという動きのある様子は、何が起こるかわからない、違った恐ろしさがあります。
犬はまたトボトボと上流に向かって歩きますが、見てください、大きな氷のシートは、ここで途切れています！もう上流には戻れない。
岸はすぐそこなのに、川の水と護岸にはばまれて、あがることはできません。
ところどころ氷の薄い所では片足がズボッと氷を踏み抜いています。とても危険な状態です。
そしてカメラは向きを変え、氷と共に下流に流される犬を見送る形に。とりあえず、すぐそこには滝はないようですが、犬はどんどん押し流されていきます。
その時、運よく川が大きく左へ蛇行しているところで氷が停滞し、互いにぶつかって犬の移動できる範囲が広がりました。犬がウロウロしていると、画面左側の岸辺を、人が２人、３人、全速力で走ってきます！
音声はないのですが、きっと一生懸命、犬に向かって呼びかけているのでしょう。犬はその人たちのすぐ下まで歩きてきましたが、護岸にはばまれています。
6人が集まり、ピンク色の上着の人が、手すりから犬の方へ大きく体を乗り出します。人間も落下の危険が…。他の人が後ろから体をしっかりつかまえているようです。
さらに人が集まってくる中、どうやら犬の体が引っ張り上げられている様子。
その後
果たして、犬は無事に柵を越え川辺の道に戻れるのか、それとも滑り落ちてしまうのでしょうか？ハラハラ、ドキドキの瞬間は、動画で確認あれ！
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