犬があまり水を飲まない理由
愛犬があまり水を飲まない場合、その理由として考えられる原因としてどのようなことがあげられるでしょうか。
1.筋肉量の低下
犬があまり水を飲まないことには、筋肉量の低下が関係することがあります。
筋肉量が少なくなると、必要とする水分量も少なくなります。中高齢になると自然と筋肉量が低下し、(若い頃と比べると水を飲む量が減ったな…)と感じられるようになります。
2.活動量が少ない
犬があまり水を飲まないことには、活動量が関係することがあります。
とくにお散歩や運動の後はよく水を飲みますよね。若い犬であれば、お皿いっぱいの水をがぶ飲みすることだってあります。
雨でお散歩に行けなかった時やお留守番の時間が長く寝て過ごす時間が長かった時は、活動量が減った分(今日はあまり水を飲まないな…)と感じられることがあります。
また中高齢になると、寝て過ごす時間が自然と増える分活動量も減り、水を飲む量も減ることがあります。
3.水を飲むことを必要としていない
犬があまり水を飲まない場合、そもそも水を飲むことを必要としていない可能性があります。
1日に必要な水分量を水以外のものから摂取している時、水を飲む量が減ることがあります。ドライフードではなくウェットフードを食べた時、水分量の多いおやつを食べた時、犬用ミルクを飲んだ時などです。
4.体調不良や病気が悪化している
犬があまり水を飲まない時、体調不良や病気が悪化していることが考えられます。ほとんどの場合で、ごはんもあまり食べなくなってしまいます。
- 歯周病(口の中に痛みがある)
- 関節炎や脱臼(手足に痛みがある)
- 胃腸炎(お腹に痛みがある)
- 椎間板ヘルニア(首や腰に痛みがある)
- 肝臓病や腎臓病
- 風邪
そして、最も注意したいのが「脱水症状」です。犬が脱水症状を起こした時、体が衰弱してしまい、水を飲むことができなくなってしまうことがあります。
ぐったりして動かないなど、異常が見られる時はすぐに病院を受診しましょう。
犬に水を飲んでもらうための方法
愛犬に水を飲んでもらうためには、愛犬が水を飲むであろうタイミングで、食器をキレイに洗う、新鮮な水に入れ替えるという方法をおすすめします。
なお、愛犬が水を飲むと考えられるタイミングは以下の通りです。
- ごはんを食べた後
- お散歩から帰った時
- おもちゃで遊んだ後
- おやつを食べた後
- 朝起きた時
- 排泄をした後
犬それぞれにタイミングは違うと思いますが、とくにごはんを食べた後やお散歩から帰った時は、犬が水をよく飲むタイミングだと思います。
食器を洗い、水を入れ替え、「お水どうぞ♡」と声をかけてみてください。飼い主からの声掛けが水を飲むきっかけになることもあります。
水でなくてもよい
水分補給は「水」でなくても大丈夫です。どうしても水をあまり飲まない時は、水以外のものから水分補給ができるよう対策してみてください。
- ドライフードをお湯でふやかして与える(水分を含ませる)
- ウェットフードを与える(ドライフードに混ぜてもよい)
- おやつに犬用ミルクを飲ませる(喜んで飲む犬がほとんどです)
我が家の愛犬たちは、茹でたばかりの水分の多いブロッコリーを好んで食べてくれます。おやつ代わりに与えたり、ごはんのトッピングにしたりし、うまく水分補給に役立っていると思います。
野菜好きな犬であれば、レタスやキュウリなどの水分の多い野菜を与えるのもおすすめです。食べすぎてお腹を壊したり、便が緩くなったりしてしまわないよう注意しながら与えましょう。
まとめ
犬があまり水を飲まない理由を4つ解説しました。
- 筋肉量の低下
- 活動量が少ない
- 水を飲むことを必要としていない
- 体調不良や病気が悪化している
犬に1日に必要な水分量は、体重1kgあたり50ml~60mlくらいです。体重5㎏の犬では250ml~300mlくらいです。コップ一杯分くらいですよね。
愛犬があまり水を飲まないな…という日が長く続くようであれば、脱水症状に注意し、病気の可能性を考え、病院を受診されるとよいと思います。