犬の散歩は無理のない範囲で充実感を得られる時間が重要
愛犬の健康のために毎日散歩することはとても大切です。散歩は運動不足解消にもなりますし、充実感を得られることでストレス発散にもつながります。
しかし、犬の散歩は愛犬にとって無理のない範囲で行うことが重要です。散歩の量が足りないと運動不足になってしまいますが、あまりにも散歩しすぎるとかえって健康状態を悪化させてしまう恐れもあります。
散歩しすぎると体に負担がかかってしまう恐れも
散歩しすぎると体力の消耗が激しく、体調不良の原因になることもあります。また、小型犬や子犬、老犬の場合、足腰に負担がかかり怪我やヘルニアなどにつながる危険性もあるので注意が必要です。
一般的に小型犬は1日1~2回15〜30分程度、中型犬は1日2回30分〜1時間程度、大型犬は1日2回一時間以上の散歩が推奨されています。
しかし、その犬の健康状態や年齢、犬種によっても適切な散歩量は異なります。愛犬に適した理想的な散歩量を理解し、充実感を得られるような散歩を楽しませてあげましょう。
歩く距離を考え直して…犬が見せる「散歩しすぎサイン」4つ
犬がここで紹介するサインを散歩中に見せている場合は、体力を消耗しすぎている恐れがあります。心当たりのある飼い主さんは歩く距離やコース、そして時間やスピードなど散歩の仕方を考え直してみましょう。
1.呼吸が荒くなっている
歩いている最中に呼吸が荒くなったり呼吸のスピードが速くなったりしている場合は、少し休憩して様子を見てあげましょう。特に、よだれを垂らしているようならば要注意です。
犬も人間と同じように体力を消耗すると呼吸が速くなります。また、ゼェゼェと明らかに荒い呼吸を繰り返すようになるため、このようなサインを毎回見せている場合は、歩く距離や時間、歩行スピードを見直してあげましょう。
2.歩くスピードが明らかに遅い
歩くスピードが散歩の途中から明らかに遅くなっていると感じませんか。歩くスピードが遅くなるのは、犬が疲れ始めているからです。
明らかに歩くスピードが遅く足取りが重くなっている場合は、体力を消耗しすぎているため、体に負担がかかっている可能性があります。早めに休憩を取ったり家に帰宅したりしましょう。
3.舌の色が紫色に変色している
長めに散歩している犬の場合は、途中で舌の色を確認してみてください。犬の舌の色は通常ピンク色をしています。しかし紫色に変色している場合、チアノーゼという症状を引き起こしている恐れがあります。
チアノーゼは血液中の酸素が不足している状態です。散歩をしすぎると体力消耗に伴い呼吸が荒くなり、酸素不足に陥ることが稀にあります。
非常に危険な状態なので、すぐに家に連れて帰り休ませてあげましょう。しばらく経っても舌の色が治らなかったり、体調が悪い様子ならば病院で診てもらってください。
4.地面にお尻や体をぺったりとつけて座り込む
散歩を嫌がり地面に座り込んでしまう犬は多くいますが、もしも地面にお尻や体をべったりとつけて座り込んでいる場合、疲れによって歩くことを拒否しているのかもしれません。
中には甘えてこのような行動をとる犬もいますが、もしも呼吸が荒いなどのサインが同時に見られる場合は、体力を著しく消耗しているサインです。しばらく休憩したり水分補給させたりしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。皆さんの愛犬は散歩中、散歩しすぎサインを見せていませんか。もしも1つでも当てはまるようならば、散歩の距離や時間、歩くスピードなどを考え直してみてください。