初めての車椅子で走る
奇形のある子犬
前脚に奇形を持って生まれた子犬が、飼い主によってRSPCA南オーストラリアに引き渡されました。この子の名前は「サンデー」、マレンマ・シープドッグ (イタリア原産の牧羊犬) の子犬です。
飼い主はサンデーを可愛がっていましたが、住宅事情や大きな障がいをもつサンデーのお世話に悩んでいたことからRSPCAに引き渡すことに決めたのです。
活発な性格
サンデーは移動が困難ですが、一般的な子犬と同様に動き回るのが大好きで活発な性格。そのため、地面に直接ついてしまう前脚の皮膚を怪我から守る配慮が必要でした。
「前脚の皮膚に傷がつくと、潰瘍や感染症を引き起こす可能性があり、この子の成長を妨げることになる」との獣医さんのアドバイスを受け、RSPCAのスタッフはオフィスに柔らかいパッドを敷いてサンデーが自由に這いまわれるようにしました。
そして、その間にサンデーのためにカスタマイズした車椅子を作成、こちらが完成した車椅子です!素敵な色ですね。
初めて装着
2022年5月いよいよ初装着の日、より活動的に過ごせる新たな犬生への第一歩です。
ちょっと戸惑い気味な様子のサンデー。
ですが、自由に動けると気づくとご覧の通り!
「ねぇ、見て見て上手でしょ!」といっているかのように嬉しそうなお顔のサンデー。
本当に “満面の笑顔” ですね♡
里親さんのもとで
その後、少し成長したサンデーの車椅子は大きなものにアップグレードされました。そして、すでに預けられていた、RSPCAの里親さんであるアナスタシアさんのもとでずっと暮らすことに!
今では、アナスタシアさんのパートナーのアメリアさん、同じくマレンマ・シープドッグの「ムーンケーキ」、チワワの「フーク」、2匹の猫「トリュフ」と「ナポレオン」、7羽の鶏、2匹のウサギ、2匹のモルモット、2匹のヘビとトカゲがいる楽しそうな大家族で暮らしています。
まとめ
一般的なわんちゃんとは違う特徴を持ったサンデーですが、車椅子を使うことで思いっきり動けるようになり、犬生をエンジョイしています。その表情からもポジティブなオーラが伝わってきて、大変元気をもらえます。これからも、大家族に囲まれて元気いっぱい駆け回ってください!そして、関わってくださった皆さんに心から感謝です。
サンデーのポジティブオーラ全開の様子はこちら。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA 南オーストラリア