犬の平均寿命は約14歳…こんな症状が出たら注意して
現在、犬の平均寿命は14歳前後といわれています。犬種や病状などによって平均寿命も異なりますが、多くの場合、10歳を過ぎるあたりから少しずつ愛犬を看取る際の準備を意識していく必要があります。
以下のような症状が現れると、死期が近いといわれています。
- 体温が下がっている
- 食欲が極端になくなっている
- 同じ場所から動かない
- 下痢の回数が明らかに増えている
- 痙攣を起こすことがある
大切な愛犬の死を考えたくないと思う飼い主さんも多いでしょう。しかし、大切な愛犬だからこそ最期の時は家族全員で看取ってあげたり、バタバタと慌てることなく落ち着いて対応してあげたりできるよう、事前に必要な準備を整えておくことが重要なのです。
愛犬が亡くなる前に…飼い主がすべき5つの準備
では愛犬が亡くなる前、飼い主はどのような準備を整えておく必要があるのでしょうか。後悔がなるべく残らないよう残りの時間を大切に過ごすことはもちろん、愛犬が亡くなった時に落ち着いて対応できるようあらゆる準備を整えておきましょう。
1.看取る場所を家族で決めておく
まず、愛犬を看取る場所を決めておきましょう。一般的に自宅で看取るケースと、病院で看取るケースの2パターンがあります。
自宅であれば家族全員に囲まれながら、過ごし慣れた環境で看取ってもらえるというメリットがあります。一方で、病状が急変した際にすぐに延命処置をしてもらえないなどのデメリットが考えられます。
病院で看取る場合、延命処置をしてもらえたり、必要な治療を最期まで続けてもらえるというメリットがありますが、時間帯などによっては飼い主が看取れず亡くなってしまう恐れもあります。
このように看取る場所によって、愛犬と飼い主両者にとってメリットとデメリットがあるので、家族でよく話し合って決めてください。
2.安置場所の準備を整えておく
愛犬の死後、亡くなってから火葬までに時間がかかる可能性を視野に入れ、安置場所の準備を整えておきましょう。また、火葬までに知人が別れの挨拶にやってくることもあるため、やはり適切な安置場所は必須です。
一般的に、ダンボールや市販の棺を安置場所として用意しておきます。また、保冷剤やドライアイスを下に敷き、火葬までに遺体が傷まないように配慮することも忘れずに。
3.葬儀を執り行う業者を決めておく
犬の葬儀を執り行う業者も最近では増えてきています。火葬だけを行う葬儀業者でも葬儀場で火葬するパターンや、家まで出張して敷地内で火葬してくれる業者までさまざまです。
オプションサービスなども業者によって違うので、事前にどのような葬儀を執り行いたいかを考え、自分たちに合った葬儀業者を探しておきましょう。
4.埋葬するお墓を決めておく
火葬をした後、どこに埋葬するか事前に決めておくことも重要です。ペット霊園に埋葬する方法や、自分の死後同じ場所に埋葬をして欲しい方など、それも踏まえてお墓を探すという方もいます。
また、自分の庭に埋葬したいという場合は、正しい埋葬方法や自治体によっては申請が必要なケースもあります。掘る穴の深さや遺体の埋葬方法などを正確に調べておきましょう。
5.亡くなった後の手続きについて確認
最後に、愛犬が亡くなった後に必要な手続きを調べておくことも大切です。愛犬の死亡届など、悲しみに暮れる暇もなく行わなければいけない手続きは多いので、事前に準備しておきましょう。
- 死亡届の提出(30日以内)
- ペット保険の解約
- 葬儀や火葬の申請
死亡届は早めに出さなければ予防接種の案内などが届いてしまう恐れがあります。亡くなった後、30日以内に提出が義務付けられていますが、なるべく早めに提出しましょう。
まとめ
愛犬が亡くなることを今から考えたくないというお気持ちはよく理解できます。しかし、大切な愛犬だからこそ、なるべく後悔のない形で看取ってあげたいですよね。必要な事前準備はしっかり整えておきましょう。