1.ノーリードにする
犬の散歩で絶対にしてはいけないのが、「ノーリード」にすることです。元気いっぱいな愛犬を思い切り走らせてあげたい、自由に過ごさせてあげたいと思う飼い主さんの気持ちはわかりますが、リードを外すことは大変危険な行為です。
リードで制御できない状態では、犬自身が車道に飛び出して交通事故に遭う可能性もありますし、犬が他者に飛びついたり他の犬に噛みついたりして「加害者」になってしまうこともあります。
「うちの子は人にもフレンドリーだし、離れていくことはない」と思っている飼い主さんもいると思いますが、どんなにフレンドリーな犬であっても、犬が苦手な人にとっては恐怖を感じる対象なので思わぬ攻撃を受ける可能性も。さらに、大きな音など突発的な要因で犬が驚いてパニックになり、その場から脱走してしまうことも十分に考えられます。
犬がノーリードの状態になっていると、様々な事故やトラブルの「被害者」にも「加害者」にもなる可能性が高まります。また、自宅の敷地外をノーリードで歩かせることは、住んでいる地域の条例で禁止されている場合がほとんどです。
条例違反をしないようにすることはもちろん、大切な愛犬を守るためにもノーリードで遊ばせることは絶対にやめましょう。自由に遊ばせてあげたいのであれば、ドッグランなどノーリードが認められている場所を利用するようにしてくださいね。
2.スマホを見ながら歩く
散歩の最中に、飼い主さんがスマホを見ている様子は比較的よく見られるものです。連絡の確認など、短時間スマホを見る分には問題ありませんが、夢中になってスマホを見続けていたり、歩きスマホをしながら犬の散歩をしたりするのはとても危険です。
犬がいない状態での歩きスマホも、危険行為として注意が促されていますが、そこに犬がいればなおさらです。他の人や犬とすれ違うときにトラブルにならないように、また落ちているものを拾うことがないようになど散歩中は愛犬の様子に十分注目する必要があります。
犬の散歩中にスマホを確認するときは、危険のない場所で立ち止まった状態で行うようにし、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。
3.自転車で並走する
犬の散歩を自転車でおこなっている人もいますが、危険が伴うのでできるだけ避けた方がいいでしょう。
活発で多くの運動量を必要とする愛犬のために、思い切り走れるようにと自転車で並走する人もいますが、それは犬にとっても飼い主さんにとっても周囲の人にとっても非常に危険だと考えられます。
まっすぐ走っている分には問題ありませんが、犬は音やにおいなど思わぬことに影響されて突然立ち止まったり方向を変えたりすることがあります。また、走って興奮状態になり、飼い主さんや周囲の人に飛びつくような行動を起こすこともめずらしくありません。
そのような場合、犬の体がタイヤに巻き込まれたり飼い主さんと一緒に転倒したりして、怪我を負う可能性もあるでしょう。
また、小さな犬を自転車のかごに入れて走っている人もいますが、これも同様に危険な行為です。何かのきっかけで犬がかごから身を乗り出したり、飛び降りてしまったりすると、大きな事故につながることもあるのです。
4.深い草むらを歩かせる
自然あふれる場所で遊ぶことは、犬にとってとても刺激的で魅力的なことだと思います。本能が刺激されて、心身ともに満たされることでしょう。
しかし、足元が見えないほどの深い草むらなどで遊ばせる際は、十分に注意を払う必要があります。犬は靴を履いておらず、いわば「裸足」の状態なので、草むらの中に尖った枝や石などがあると踏んで怪我をすることがあります。それどころか、人が放棄したガラスやプラスチックなどが割れて落ちていることもあるでしょう。
また、お菓子のカスやお弁当の食べ残しなどが落ちていることもめずらしくはありません。そうしたものを拾い食いすることで、犬が健康を害する恐れもあります。
怪我や誤食などのトラブルを防ぐためにも、犬が遊ぶ場所の状態をしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
犬と飼い主さんにとって、散歩の時間はとても楽しいコミュニケーションの時間だと思います。しかし、その方法によっては、犬を危険にさらしたり飼い主さんもトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。
散歩は毎日のことなので、慣れによって十分な注意を払わなくなってしまうこともあると思いますが、大切な愛犬を守るためにも、この記事で紹介した内容をぜひ意識してみてくださいね。