愛犬にしてはいけない「尽くしすぎな行為」5選
愛犬にはたっぷり愛情を注いであげたい…その気持ちから、必要のないお世話までしていませんか。行きすぎたお世話は、かえって犬にストレスを与えたり健康を害してしまう恐れがあります。では、どのようなお世話がNGなのでしょうか。
1.シャンプーを週に1回以上行う
私たちは毎日のようにシャンプーやボディソープを使って全身を洗います。その習慣が身についているため、「愛犬もきれいにさっぱり洗ってあげたい」と頻繁にシャンプーしてあげていませんか。
犬は人間よりも皮膚が弱く、シャンプーを頻繁に行ってしまうと皮膚にダメージを与えてしまいます。皮膚炎を発症したり、痒みの原因となったりするため、適切な頻度を守ることが大切です。
犬種によっても適切な頻度は異なりますが、1週間に1回以上シャンプーするのはやりすぎです。一般的に、2週間〜1ヶ月に1回程度が適切な頻度といわれています。
2.おしりや口周りを排泄、食事のたびに拭いてあげる
食事の後や排泄後、おしりや口周りをまるで赤ちゃんのお世話をするかのようにウェットティッシュなどで拭いてあげていませんか。つい汚れている部分をきれいにしてあげようとやりたくなってしまう飼い主さんも多いでしょう。
しかし犬は人間の赤ちゃんとは違います。皮膚が薄く弱いため、毎回ゴシゴシと擦るように拭いていると皮膚に負担がかかり、切り傷や炎症を引き起こしてしまう恐れがあります。
口周りやおしりなどは、ひどく汚れている時だけ拭くようにし、汚れが目立たないときは必要以上に拭き取る必要はありません。
3.ガーゼで歯石や歯垢を取ろうと強く擦る
歯磨き以外にも、ガーゼなどを使って歯石や歯垢を擦って取り除こうとする飼い主さんがいます。デンタルケアを行うことが大切ですが、ガーゼで口の中を擦る行為は少々危険です。
ガーゼで歯石や歯垢を取ろうと無理にゴシゴシと擦ってしまうと、かえって歯の隙間により深く挟まってしまったり、取れにくくなってしまったりする恐れがあります。
すでに歯石や歯垢ができている場合は自宅で無理に対処しようとせず、歯に強い動物病院で処置してもらいましょう。
4.いつでも食事できるようごはんを常に入れておく
愛犬がお腹を空かせないようにと、常にお皿にドッグフードを入れていませんか。常にお皿にごはんが入っていることを知ると、犬は決まった食事時間にごはんを食べなくなってしまいます。
「今食べなくてもずっとごはんがあるし…」「食べなければ他の食べ物をもらえるかも」など、意外と悪知恵が働く犬は多くいます。
また、ドッグフードは長時間、空気に触れさせていると酸化してしまい味も香りも悪くなってしまいます。衛生的にも良くないので、10分ほど置いて食べる気配が見られなければ片付けてしまいましょう。
5.室内でも常に洋服を着せている
寒い冬には室内でも洋服を着せて防寒対策を行っているという方も多いです。実際、犬種によっては被毛が非常に短く、室内でも洋服を着せなければ体調不良に陥ってしまう犬もいます。
しかし基本的には、暖房の効いている室内で犬に洋服を着せる必要はありません。常に洋服を着せていると摩擦によって皮膚にダメージを与えてしまいますし、洋服の中が蒸れてしまい皮膚炎を発症する原因になることもあります。
なるべく室内では暖房で室温を調節し、洋服を着せなくても寒さを感じないよう防寒対策してあげましょう。洋服の代わりにブランケットを渡して防寒対策する方法もおすすめです。
まとめ
いかがでしたか。愛犬を溺愛するあまり、お世話をやりすぎてしまう飼い主さんは少なくありません。しかし間違ったお世話をしていると、かえって愛犬に負担をかけてしまうので気をつけましょう。