こんな行動に要注意!わんこの不安サイン
1.鳴きつづける
わんこは人間の言葉をしゃべることはできませんが、声で何かを訴えることはできます。これと言って何もないのに、わんこが鳴き声を上げつづけているときには、極度の不安を感じて助けを求めているのかもしれません。
「キューン」「クーン」といった頼りない声の場合もあれば、いわゆる無駄吠えのような「ワンワン」とけたたましい声で鳴きつづけることもあります。いずれにしても何らかの不快や不調を訴えている可能性があるので要注意です。
2.破壊行動をとる
家具や小物を咬みこわしたり、家の中を荒らし回ったりといったわんこの破壊行動は、飼い主さんの頭を悩ませる問題の1つです。ですがこの破壊行動の裏にも、極度の不安が隠されている場合があります。
どうしようもなく不安だとその場にじっとしていられないという気持ちは、何となく理解できるのではないでしょうか?
不安な気持ちをごまかすため、不安からパニックを起こしたため、あるいは不安によるストレスを解消するために破壊行動をとってしまうのです。「ものを壊した」という事実だけに捉われて、叱りつけてしまわないように注意しましょう。
3.所在なく歩き回る
所在なくうろうろと歩き回るのも破壊行動と同様で、極度の不安感でじっとしていられないがゆえの行動。「ピーピー」「クンクン」といった鳴き声を上げながら動き回る場合もあります。
4.粗相をする
トイレトレーニングが終了していて、普段はしっかりトイレで排泄できている子が突然トイレの失敗をしてしまうのも、極度の不安によるものである可能性があります。
人間でもひどい不安や恐怖を感じると、おもらしをしてしまうことがありますよね。それと同じなのです。破壊行動と同様に粗相の場合もその事実だけを見て叱ってしまいがちですが、おかしいなと感じとってあげることが大切です。
わんこに「安心」を伝えるケア
1.普段通りの行動をとる
何に不安を感じているかにもよりますが、その元凶が「不安を感じる必要のないもの」や「不安に思っても対処しようのないもの」である場合には、飼い主さんがわんこにそれを教えてあげることが第一。
とはいえ説明して聞かせるわけにもいきませんから、飼い主さんがとれる最善の方法は「普段通りを貫くこと」です。
たとえば雷や花火の轟音が苦手で極度の不安に陥ってしまう子は多いのですが、取り乱す愛犬を見て飼い主さんもオロオロしてしまうのではなく、いつも通りの態度で何でもないふうを装いましょう。
するとわんこも「あれ?飼い主さんがいつも通りってことは、不安を感じる必要はないのかな」と落ち着くことができます。
2.寄り添ってあげる
不安なときや悲しいとき、わんこがそばにそっと寄り添ってくれて安心することができた経験はありませんか?言葉はなくてもその存在と体温を感じるだけで安心できる、それはきっとわんこも同じはずです。
わんこが不安を感じているようすがあったら、抱っこや添い寝で寄り添ってあげましょう。中には不安なとき、自分から寄り添ってくるわんこもいるかもしれません。
3.普段の距離感を見直す
わんこが極度の不安に陥ってしまう原因として「分離不安症」を発症していることがあります。
これは飼い主さんとの普段の距離感が近すぎるために、飼い主さんと離れることができず、姿が見えなくなっただけで極度の不安に襲われてパニックになってしまう疾患です。
無駄吠えや破壊行動といったひどい問題行動を起こし、上手にお留守番ができなかったり、お留守番中だけ粗相してしまったりといった場合には分離不安症が疑われます。わんことの普段の距離感を見直し、適宜、動物病院で獣医師の指示をあおぎましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬が不安を感じているとしたら、すぐにその不安を和らげてあげたいと思うのが飼い主さんの心情ですよね。ですがそもそも飼い主さんが安心材料になれるかどうかは、普段のわんことの信頼関係に大きく左右されます。
信頼関係が構築されていない相手を安心させるなんてこと、できませんよね。逆に飼い主さんがケアすることで落ち着くのであれば、それは信頼関係が築けている証拠。わんこが安心して楽しく暮らせるよう、普段の生活からしっかり見つめていきたいですね。