犬に与えてはいけない「ご褒美」4選!ダメな理由と正しい与え方とは?

犬に与えてはいけない「ご褒美」4選!ダメな理由と正しい与え方とは?

犬のしつけにご褒美を与える飼い主さんは多いですよね。しかし、与えるご褒美や与え方を間違えると、悪影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。今回は、犬に与えてはいけないご褒美や正しい与え方のポイントを解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に与えてはいけない「ご褒美」4選

おやつをもらう犬

犬のトレーニングやしつけを行う際、ご褒美を用意してトレーニングに励む飼い主さんは多くいます。ご褒美があることで犬のやる気を引き出すことができるので、順調にしつけが進むという効果が期待できるからです。

しかし、中には犬にご褒美として与えてはいけないものがあることをご存知でしょうか。ここでは犬に与えてはいけないご褒美とその理由を解説します。

1.犬にとって有毒成分のある食べ物

絶対に与えてはいけないご褒美に、犬にとって有毒となる成分が含まれている食べ物が挙げられます。食べ物をご褒美として使う人が多いですが、与える食べ物には十分気をつけなければいけません。

  • チョコレート
  • ぶどう
  • ネギ類
  • ナッツ類
  • キシリトールが含まれている食べ物
  • カフェイン
  • アルコール
  • 生の魚介類

これらは犬にとって有毒成分が含まれていたり、成分そのものが有毒となります。嘔吐や下痢、貧血、痙攣などの症状を引き起こす危険性があるので、絶対に与えないでください。

2.人間のお菓子

マフィンを食べようとする犬

基本的に人間のお菓子も犬に与えてはいけません。犬にとって有毒となる成分が含まれていなくても、人間のお菓子にはさまざまな調味料が使われています。

人間用の調味料は犬にとって味が濃く、嗜好性が非常に高いです。偏食の原因となり、犬用のおやつやドッグフードを食べなくなってしまう恐れがあります。

また、人間用のお菓子は犬にとって塩分や糖分が過剰に含まれています。摂取しすぎると生活習慣病になってしまうリスクが高まるので、与えないようにしてください。

3.糖分や塩分の多い食べ物

人間のお菓子や食事以外にも糖分や塩分の多い食べ物は多くあります。果物やサツマイモなどの甘い野菜などは食べすぎると糖分過剰摂取となり、肥満になる原因になりかねません。

また、梅干しなどの塩分の高い食べ物を頻繁に摂取していると塩分過剰摂取により、食塩中毒症状を引き起こす危険性もあります。

塩分は摂取しすぎると嘔吐や下痢、ふらつきなどを引き起こす恐れがあるので、塩分の多い食材も与えないようにしましょう。

4.誤ったタイミングで「かまう」行為

犬を撫でる手

犬にとってのご褒美は食べ物だけではありません。飼い主さんに褒められたり触れられたりすることもご褒美に当たります。

そのため、誤ったタイミングでかまってしまうとダメな行為を叱らなければいけないのに、「褒められた」「かまってもらえた」と勘違いさせてしまう危険性があります。

問題行動がエスカレートする原因となるため、愛犬にかまったり触れたりするタイミングには十分注意してください。

愛犬へのご褒美…正しい与え方は?

褒められる犬

犬のトレーニングにご褒美を与えてはいけないということはありません。ご褒美は効果的に使うことで、トレーニングをよりスムーズに進めることができます。ただし、間違った与え方や与えてはいけないご褒美は、逆効果となったり悪影響を及ぼしたりする恐れがあるので、気をつけなければいけません。

  • 与えるご褒美の量は少量にとどめる
  • ご褒美を与えながら「いいこ」などの声かけも行う
  • 毎回与えるのではなく時々ご褒美を挟む

基本的にトレーニングが上手くできた時は、「いいこ」「よくできたね」などの声かけと共に撫でてあげるなどのスキンシップをご褒美としてください。

毎回食べ物を与えてしまうと絶対に食べ物がもらえると勘違いしてしまい、食べ物がもらえなかった時にやる気を損ねてしまう原因となるからです。

また、しつけ自体が「食べ物をもらうための行為」となってしまうと、食べ物を持っていない時に指示に従ってくれなくなる恐れもあります。

このような事態を招かないよう、基本的には「褒める」ことをご褒美とし、時々食べ物を与えることでより達成感や喜びを与える材料にしましょう。

まとめ

おやつをもらう犬

いかがでしたか。犬に与えてはいけないご褒美には、有毒成分の含まれている食べ物や塩分や糖分の多い食べ物が当たります。基本的には褒めたりスキンシップを取ったりすることを「ご褒美」とし、時々食べ物などのご褒美をあげましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。