犬に与えてはいけない「ご褒美」4選
犬のトレーニングやしつけを行う際、ご褒美を用意してトレーニングに励む飼い主さんは多くいます。ご褒美があることで犬のやる気を引き出すことができるので、順調にしつけが進むという効果が期待できるからです。
しかし、中には犬にご褒美として与えてはいけないものがあることをご存知でしょうか。ここでは犬に与えてはいけないご褒美とその理由を解説します。
1.犬にとって有毒成分のある食べ物
絶対に与えてはいけないご褒美に、犬にとって有毒となる成分が含まれている食べ物が挙げられます。食べ物をご褒美として使う人が多いですが、与える食べ物には十分気をつけなければいけません。
- チョコレート
- ぶどう
- ネギ類
- ナッツ類
- キシリトールが含まれている食べ物
- カフェイン
- アルコール
- 生の魚介類
これらは犬にとって有毒成分が含まれていたり、成分そのものが有毒となります。嘔吐や下痢、貧血、痙攣などの症状を引き起こす危険性があるので、絶対に与えないでください。
2.人間のお菓子
基本的に人間のお菓子も犬に与えてはいけません。犬にとって有毒となる成分が含まれていなくても、人間のお菓子にはさまざまな調味料が使われています。
人間用の調味料は犬にとって味が濃く、嗜好性が非常に高いです。偏食の原因となり、犬用のおやつやドッグフードを食べなくなってしまう恐れがあります。
また、人間用のお菓子は犬にとって塩分や糖分が過剰に含まれています。摂取しすぎると生活習慣病になってしまうリスクが高まるので、与えないようにしてください。
3.糖分や塩分の多い食べ物
人間のお菓子や食事以外にも糖分や塩分の多い食べ物は多くあります。果物やサツマイモなどの甘い野菜などは食べすぎると糖分過剰摂取となり、肥満になる原因になりかねません。
また、梅干しなどの塩分の高い食べ物を頻繁に摂取していると塩分過剰摂取により、食塩中毒症状を引き起こす危険性もあります。
塩分は摂取しすぎると嘔吐や下痢、ふらつきなどを引き起こす恐れがあるので、塩分の多い食材も与えないようにしましょう。
4.誤ったタイミングで「かまう」行為
犬にとってのご褒美は食べ物だけではありません。飼い主さんに褒められたり触れられたりすることもご褒美に当たります。
そのため、誤ったタイミングでかまってしまうとダメな行為を叱らなければいけないのに、「褒められた」「かまってもらえた」と勘違いさせてしまう危険性があります。
問題行動がエスカレートする原因となるため、愛犬にかまったり触れたりするタイミングには十分注意してください。
愛犬へのご褒美…正しい与え方は?
犬のトレーニングにご褒美を与えてはいけないということはありません。ご褒美は効果的に使うことで、トレーニングをよりスムーズに進めることができます。ただし、間違った与え方や与えてはいけないご褒美は、逆効果となったり悪影響を及ぼしたりする恐れがあるので、気をつけなければいけません。
- 与えるご褒美の量は少量にとどめる
- ご褒美を与えながら「いいこ」などの声かけも行う
- 毎回与えるのではなく時々ご褒美を挟む
基本的にトレーニングが上手くできた時は、「いいこ」「よくできたね」などの声かけと共に撫でてあげるなどのスキンシップをご褒美としてください。
毎回食べ物を与えてしまうと絶対に食べ物がもらえると勘違いしてしまい、食べ物がもらえなかった時にやる気を損ねてしまう原因となるからです。
また、しつけ自体が「食べ物をもらうための行為」となってしまうと、食べ物を持っていない時に指示に従ってくれなくなる恐れもあります。
このような事態を招かないよう、基本的には「褒める」ことをご褒美とし、時々食べ物を与えることでより達成感や喜びを与える材料にしましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬に与えてはいけないご褒美には、有毒成分の含まれている食べ物や塩分や糖分の多い食べ物が当たります。基本的には褒めたりスキンシップを取ったりすることを「ご褒美」とし、時々食べ物などのご褒美をあげましょう。