犬と「引っ張りっこ」する時の絶対NG行為3つ!ダメな理由と正しい遊び方とは?

犬と「引っ張りっこ」する時の絶対NG行為3つ!ダメな理由と正しい遊び方とは?

引っ張りっこが大好きな犬は多くいますが、その遊びの中でしてはいけないことがあります。この記事では、引っ張りっこ遊びのNG行為と正しい遊び方をご紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.犬の要求で遊び始める

ぬいぐるみをくわえているレトリバー

犬と引っ張りっこで遊ぶとき、まず注意したいのが「犬に主導権を持たせないこと」です。とくに、遊びの始まりと終わりを決めるのは犬ではなく、飼い主さんが行うようにしましょう。

愛犬がおもちゃをくわえて可愛い目で見つめてきたり、飼い主さんにおもちゃをぐいぐいと押しつけてきたりする姿はとても愛らしいですよね。確かに可愛いのですが、その可愛さに負けて愛犬がおもちゃを持ってくるたびに、その気持ちに応えてしまうのはNGです。

犬にとって遊びというのは、人間が思う以上にとても大切なこと。それを自分がコントロールできると思わせてしまうと、他の面でもわがままになってしまったり、飼い主さんは何でも言うことをきいてくれると勘違いしてしまいます。

そのため、引っ張りっこを含め、犬と一緒に遊び始めるときや終わらせるときは、基本的に飼い主さんの意思で決めるようにしましょう。時には愛犬から求められて遊び始めてもかまいませんが、毎回は応じないようにしてください。

まずは愛犬が遊びたがっていることがわかったら、少し時間を置いてから遊びに誘ったり、何か指示を出して従わせてからその「ごほうび」として遊んであげたりするとことをおすすめします。

2.無理やり取り上げて終わらせる

おもちゃをとられまいと必死な犬

引っ張りっこで遊ぶことは、犬の狩猟本能が刺激されたり欲求不満が解消されたりと様々なメリットがあります。しかし、遊び方によっては犬にストレスを抱えさせたり、飼い主さんの関係を悪くしたりする可能性もあるのです。

特に、引っ張りっこ遊びを終わらせるとき、犬がおもちゃを放さない場合力づくで無理やり取り上げるのはNGです。

なぜなら、犬にとって引っ張りっこで遊んでいるおもちゃは大切な「獲物」。それを無理やり取られてしまうと、飼い主さんに対して敵意を持ったり、次は取られまいとしておもちゃを持って逃げて隠れたりするようになるでしょう。

犬と引っ張りっこで遊ぶときは、必ず「ちょうだい」「アウト」などの指示でおもちゃを放す練習をすることが大切です。

「ちょうだい」の練習をするときは、放すことへの抵抗が少なくなるように、はじめはあまり好きではないおもちゃからスタートするのがおすすめです。

また、指示で放せたあとは、すぐにもう一度引っ張りっこで遊んであげましょう。それをくり返すことで、「飼い主さんの指示で放しても、遊びが終わるわけではない」ということを学習して、素直に放してくれるようになります。

3.強く引っ張りすぎる

ロープをくわえているポメラニアン

犬と引っ張りっこをしているとき、おもちゃを瞬間的に強い力で引っ張ったり、犬の体が持ち上がるほど高く引っ張り上げたりするのはNGです。

確かにおもちゃを獲物のように動かして遊べば、犬はより本能が刺激されて楽しんでくれると思います。また、犬はおもちゃが大きく動くほど必死になって追いかけて、全力を込めて引っ張ったり体が浮いてでもくわえ続けたりするでしょう。

しかし、あまりにも強い力で引っ張ると、歯を痛めてしまうこともありますし、上下左右に激しく揺さぶられると頸椎を痛めてしまう可能性もあります。

また、フローリングの上など滑りやすい床の上で引っ張りっこをするのもNGです。引っ張りっこをするとき、犬は思い切り踏ん張って後方に力を入れようとしますが、滑りやすく踏ん張れないと転んでしまったり、おかしな力がかかって筋や関節を痛めたりすることがあるからです。

まとめ

フローリングで引っ張りっこで遊ぶ犬

犬は飼い主さんと引っ張りっこで遊ぶのが大好きです。おもちゃを追いかけて捕まえ、くわえて振り回すという行動は、犬が持つ狩猟本能が満たされる行動なので、精神的に満たされてストレスも解消されるでしょう。

また、飼い主さんとおもちゃを共有して遊ぶことで、しっかりとコミュニケーションが取れたり、しつけトレーニングをおこなったりできるというメリットもあります。

この記事で紹介したことに注意して、愛犬と引っ張りっこ遊びを存分に楽しんでください♪

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