犬の混合ワクチンは毎年打たなければいけないの?打たなかったらどうなる?

犬の混合ワクチンは毎年打たなければいけないの?打たなかったらどうなる?

狂犬病予防ワクチンは毎年接種することが義務付けられています。しかし、犬の混合ワクチンは任意なので、打つべきかどうか迷うという飼い主も多いでしょう。そこで今回は、犬の混合ワクチンについて解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬のワクチンには義務化されているものと任意のものがある

犬とワクチン

犬のワクチンには、義務化されているものと任意のものがあります。義務化されているワクチンとは、皆さんご存知の『狂犬病予防ワクチン』です。これは年に1回、飼い主であれば必ず接種させることが義務付けられています。

しかし、一般的に知られているもう1つの『混合ワクチン』は任意のワクチンです。つまり、飼い主の判断で接種するかしないか決めることができるのです。

義務化されていないこともあり、「混合ワクチンは打った方がいいの?」「どのくらいの頻度で打つべきなの?」と悩む人もいると思います。

任意の「混合ワクチン」は毎年打たなければいけないの?

ワクチン接種

では、任意の混合ワクチンは毎年打たなければいけないのでしょうか。また、もしも推奨頻度で打たなければどうなってしまうのでしょうか。ここでは混合ワクチンについて解説していきます。

1.混合ワクチンは義務ではない!しかし「推奨」「勧告」はされている

先に紹介した通り混合ワクチンは義務ではありません。しかし、感染症を予防するためにも打つことを勧告されている「コアワクチン」と、推奨されている4種の「ノンコアワクチン」があります。

コアワクチンは、感染してしまうと致死率の高い感染症を予防するためのワクチンです。前述した通り、ワクチンを接種せずに感染してしまうと死に至る危険性があります。

ノンコアワクチンは、住んでいる環境に応じて接種が推奨されているワクチンを指します。住んでいる場所はもちろん、予定している旅行先などに応じて打つことが推奨されることもあります。

2.混合ワクチンは2種混合〜11種混合まで種類がある

子犬のワクチン接種

混合ワクチンは2種混合〜10種混合まであります。通常、4種のコアワクチンにお住まいの環境や予定している旅行先の環境状況などに応じて、ノンコアワクチンを追加することが多いです。

9種以上は犬レプトスピラ症の血清型が追加になるため、こちらは必要な犬とそうではない犬がいます。

愛犬の健康状態やお住まいの環境、そして今後の予定などを含めて獣医師さんに相談し、打つワクチンの種類を決めましょう。

3.ワクチンの種類によって打つ推奨頻度は違う

混合ワクチンの場合、接種するワクチンの種類によって打つ推奨頻度は異なります。

一般的に、子犬は1歳になるまでに3回打つことを勧告されており、その後は1年に1回、あるいは数年に1回の頻度で接種することになります。

一度打てば生涯効果が得られるものではないので、愛犬の必要なワクチンをその都度確認し、前回接種したタイミングを考慮して打つ必要があります。

4.混合ワクチンの金額は種類数に応じて3,000円〜1万円

動物病院

気になる混合ワクチンの費用ですが、接種するワクチンの数に応じて費用が変わります。

一般的に3,000円〜1万円の間で打ってもらえることが多く、2種混合〜4種混合で3,000円〜5,000円程度、7種以上になると7,000円以上かかることが多いです。

また、ワクチン接種は病気の治療目的ではなく、健康な状態の犬が病気の予防のために行う行為なので、基本的にペット保険の対象外となるケースが多いです。

まとめ

注射器と犬

犬の混合ワクチンは任意接種ではあるものの、愛犬が感染症に罹ってしまった時のことを考えるとコアワクチンだけでも打っておくべきです。お住まいの環境によってはノンコアワクチンも追加するべきなので、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

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