実はストレス原因に…犬にしてはいけない「愛情表現」5つ
愛犬にはたくさん愛情を注いであげたい！という飼い主さんの思いは、とても素敵です。しかし愛情表現の方法を間違えると、愛犬にとって苦痛になってしまうことも…。
今回は、実はストレス原因にもなる犬にしてはいけない愛情表現を5つご紹介します。みなさんは思い当たる節がありませんか。
1.ギュッと強く抱きしめる
大好きな愛犬に愛情を伝えるため、ギュッと抱きしめてしまうという飼い主さんは多いでしょう。しかし、犬と人間では腕（脚）の力が大きく違います。
飼い主さんが愛情を持って接していたとしても、ギュッと力強く抱きしめてしまえば、犬は苦痛を感じてストレスにつながってしまいます。
また小型犬や老犬の場合、足腰や背骨に負担がかかったり、力加減によっては脱臼や骨折につながる危険性もあります。あまり強く抱きしめる行為は控え、そっと優しく包んであげる程度にしましょう。
2.赤ちゃんにするように抱っこして「高い高い」する
赤ちゃんに高い高いをするように犬の両前脚の脇に手を入れて、高く抱き上げて遊んであげている…という飼い主さんを見かけることがあります。
しかし、犬にとってこの体勢はとても辛く、体全体に負担がかかりやすいので脱臼などの原因にもなりかねません。痛みや辛さを感じているので、ストレスも溜まってしまうでしょう。
また、犬にとって足場が安定していない高い場所は苦痛でしかありません。飼い主さんに抱っこされていると分かっていても、「怖い」「不安」といった負の感情が強くなりやすいので注意してください。
3.わざわざ離れた場所にいるのに構いに行く
わざわざ飼い主から遠い場所へと移動しているのに、ひとりぼっちでかわいそうだからと構いに行ってはいませんか。
わざわざ離れた場所にいるということは、犬もひとり静かに過ごしたいと思っているということです。ゆっくり休んでいるところに飼い主さんが近寄ってしまうと、若干のストレスにつながる恐れがあります。
犬は飼い主さんと一緒にいることを好む動物ですが、常に、というわけではありません。時にはひとりで静かに過ごしたい時もあります。その気持ちをしっかり汲んであげましょう。
4.食事や睡眠中に触れる
食事中や睡眠中など愛犬がひとりで何かに夢中になっている時、ついその姿が可愛らしく触れてしまう飼い主さんは多いでしょう。
しかし、食事中や睡眠中に触れてしまうと犬は気が散ってしまったり、本能的に警戒心が強まったりする恐れがあり、ストレスを感じてしまいます。
中にはつい攻撃的な行動に出てしまうという犬もいるので、食事中や睡眠中に触れて邪魔をしないよう気をつけましょう。
5.常に一緒にいるように行動する
犬は社会性が高く、仲間（家族）と一緒に過ごすことに幸せを感じる動物です。そのため、なるべく一緒にいてあげたいという飼い主さんも思いは間違っていません。
しかし、四六時中常に一緒にいると愛犬のひとりの時間が確保できませんし、依存性が高くなり、いざ留守番することになった時などに大きなストレスに発展してしまう恐れがあります。
愛犬となるべく時間をとってコミュニケーションを図ることも大切です。しかし、ある程度、距離を保って接することも忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬には適度な距離感を保ちつつ、正しいコミュニケーションで愛情を注ぎ、信頼関係を築くことが大切です。今回紹介したような間違った愛情表現は、犬に苦痛を与えてしまう恐れがあるので注意しましょう。
