1.健康を害する恐れがある
愛犬のことを家族と思っていると、「食事もできるだけ同じものを与えたい」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか?
もちろん、基本的な食事はドッグフードや犬用の手作り食を与えると思いますが、飼い主さんたちが食事をしているときについ「おすそ分け」をしたくなることもあるでしょう。
特に、可愛い顔でおねだりをしてきた愛犬のことを無視できず、自分が食べている美味しい食事やおやつを食べさせてあげたくなるのは不思議なことではありません。
しかし、人間用の食事は塩分や糖分が多く、犬の体にとっては大きな負担がかかります。腎臓や心臓などに悪影響を及ぼすこともありますし、「万病の元」と言われる肥満にもなりやすいと考えられます。肥満になると様々な疾患を引き起こすだけでなく、関節に負担がかかったり動くのを嫌がったりしてますます体重が増加してしまいます。
そのようなことが起こらないように、犬の体に合った食材や与え方を守った上で、美味しく楽しい食事をさせてあげましょう。
2.ストレスを与えてしまう
犬を家族と思って、お出かけや旅行などにも連れて行く飼い主さんは少なくありません。近年では、犬も入れるショッピングモールやテーマパーク、犬と泊まれるホテルなどが増えていて、一緒に出かけやすい環境も整ってきています。
しかし、いつでもどこでも愛犬と一緒にいることが、犬にとって幸せなこととは言い切れません。犬の性格によっては、騒がしい場所が苦手でストレスを感じてしまうこともありますし、
人混みで不安を感じたり人や犬とトラブルになったりすることもあります。
そのほかにも、犬にもおしゃれをさせようとして必要以上に華美な服を着させたり、アクセサリーをつけさせたりするのもあまりおすすめできません。
防寒や日差し対策のために洋服を着せたり、怪我の保護や凍傷予防のために靴を履かせたりすることは、大切なことだと思います。しかし、犬の毛に引っかかるような飾りのついた洋服や、染色やネイルなどは犬の体に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
お出かけやおしゃれは人間にとっては楽しいものですが、内容によっては犬に不必要であるばかりか、ストレスを与えることもあるということを覚えておきましょう。
3.他人に迷惑をかけてしまう
愛犬を人間と同じように考えて、様々な場所にお出かけしたり公園などで自由に過ごさせたりする人も多いと思います。しかし、そのような行動が近所の人やそばにいる人などに、迷惑をかけることにつながる可能性もあると意識しておきましょう。
飼い主さんにとっては可愛く大切な愛犬であっても、犬が苦手な人にとっては恐怖や不安を感じる対象になることも考えられます。また、どんなに大人しい犬でも、公園でノーリードで遊ばせるなどすると人に迷惑をかけてしまいます。
家族にとって大切な愛犬でも、他の人にとっては必ずしもそうではありません。愛犬との楽しい生活を送りつつも、周囲への気配りも忘れないようにしましょう。
まとめ
愛犬を家族だと思うことは、とても素敵なことです。その想いから、愛犬も人間と同じように扱う人もいるかもしれませんが、そうすることで反対に犬の心身に負担をかけてしまう可能性があることも覚えておいてください。
大切な愛犬のために何かしてあげたいと思うのであれば、それが本当に犬のためになっているかを考えることが大切です。決して人間にとっての幸せではなく、犬にとっての幸せを考えた上で判断してくださいね。