犬は「良いこと」「悪いこと」を理解する!覚えさせるコツは?

犬は「良いこと」「悪いこと」を理解する!覚えさせるコツは?

犬が自ら善悪を判断することはできません。脳の構造にもよりますし、善悪の基準を決めたのが私たち人間だからでもあります。しかし今の犬たちは、人間社会の中でしか生きられません。そのためには、良いことと悪いことを理解し、覚えてもらわなければなりません。今回は、愛犬に良いことと悪いことを覚えさせるコツについてご紹介します。

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犬に善悪の判断は難しい

ゴミ箱をいたずらする犬

私たちは、普段から社会のルールに従い「良いこと」か「悪いこと」かを判断基準に言動をコントロールしています。愛犬にも同じように、人間社会のルールに則ってやっても良いことと悪いことを判断してもらいたいところですが、それは現実的ではありません。

犬と人間の脳の構造は非常によく似ているものの、全く同じではありません。物事の善悪を判断する機能を司っている前頭葉の比率が、人間は大脳新皮質の30%あるのに対し、犬には7%ほどしかありません。しかも、善悪の基準はあくまでも人間が作ったものです。

ただし犬に正しく伝えることさえできれば、犬は「良いこと」と「悪いこと」を理解し、覚えられる能力を持っています。今回は、犬に「良いこと」と「悪いこと」を理解してもらい、覚えさせるためのコツについてご紹介します。

犬の学習の仕方

犬のしつけ

少し前までは、「教育とは叱ること」とでも言わんばかりのトレーニング法が定着していました。犬に対して体罰を与えることが普通だったのです。しかしその方法では、犬に本当に「良いこと」と「悪いこと」を理解させることはできず、かえって問題行動を助長させることが明確になりました。

今では、犬のトレーニングは「叱る」よりも「褒める」ことが中心であるべきだとされています。

犬が学習する際の思考ルートには、下記の4つがあります。

1.嬉しいことが起こったので「良いこと」と理解する
→「行動A」をしたら「嬉しいことが起こった」ので「行動Aが増える」
2.嫌なことがなくなったので「良いこと」と理解する
→「行動A」をしたら「嫌なことがなくなった」ので「行動Aが増える」
3.嫌なことが起こったので「悪いこと」と理解する
→「行動B」をしたら「嫌なことが起こった」ので「行動Bが減る」
4.嬉しいことがなくなったので「悪いこと」と理解する
→「行動B」をしたら「嬉しいことがなくなった」ので「行動Bが減る」

3の時に気を付けなければならないことが、「嫌な事」が感情に任せた「怒り」や「体罰」であってはならないことです。どうしても3の方法を使わなければならない場合は、感情に任せた「怒り」ではなく、冷静に愛犬に伝えるための「叱る」という手段を使いましょう。

「良いこと」を覚えさせるコツ

しつけ教室

欲求が満たされたときには脳の報酬系回路が活性化され、快楽物質であるドーパミンがたくさん分泌されて犬のやる気や活力が向上します。恐怖や不安、不快感などを感じたときには嫌悪系回路が活性化され、嫌な相手や出来事から逃げようとする行動が促されます。

前述の思考ルートでいうと、1と2が報酬系回路、3と4が嫌悪系回路に当たります。報酬系回路と嫌悪系回路の比率は8:2だといわれていることからも、報酬系回路を中心としたトレーニング方法が、犬にとってもより効果的であることが分かるのではないでしょうか。

愛犬に「良いこと」を理解し覚えてもらうために大切なのは、「失敗させない」ことです。そのためには、飼い主さんが愛犬を望ましい行動に導いたり、自然と望ましい行動をとるような環境に整えたりしましょう。

できるだけ失敗をさせないようにして成功体験を何度も積ませ、その都度直後に褒めることで、その行動が愛犬にとって「良いこと」だと理解させ、覚えさせます。

褒めるトレーニングは甘やかすのとは異なります。また、褒める方法はおやつをあげることだけとも限りません。愛犬のその行動へのモチベーションを最も高くさせる要因を見つけ、そのトレーニングに対する最適なご褒美を用意することが大切です。

「悪いこと」を覚えさせるコツ

クッションをボロボロにする犬

愛犬に「悪いこと」を理解し覚えてもらうためには、なぜ愛犬がその行動をするのかという原因を探ることが大切です。不快な感情を解消させるために行っているのであれば、その不快の原因を解消させます。その行動をさせるような誘惑的な環境があるのであれば、誘惑要因を解消します。そのうえで、愛犬に本来行ってほしい望ましい行動を教えます。

それでも、その「悪いこと」をやめてくれない場合もあるでしょう。その時は、3の思考ルートを使います。

感情に任せて怒鳴ったり叩いたりせず、冷静に短くきっぱりと「いけない」ことを伝えます。悪いと伝えるときは、常に同じ短い単語を使います。そして、最も大切なのが叱るタイミングです。悪いことをした直後に叱らなければ、犬には叱られた理由が理解できません。

まとめ

ご褒美をもらう犬

犬に「良いこと」「悪いこと」を理解し覚えてもらうためには、「褒める」ことが大切です。教えたい行動に対する愛犬のモチベーションを最も高める、効果的なご褒美を用意しましょう。

しかし、毎回おやつをあげたり一緒に遊んだり散歩に行ったりするのは、大変なこともあるでしょう。そこで、最初は愛犬が喜ぶことをご褒美として与えながら、そのご褒美の最中に褒め言葉を聞かせることで、褒め言葉からご褒美を連想できるように繰り返します。

そうすることで、次第に褒め言葉を聞くだけで愛犬が喜ぶようになり、「飼い主さんの言うことを聞くと褒め言葉をかけてもらえるから嬉しい」と考えるようになるでしょう。

このように褒め方にも工夫を凝らしながら、「決して怒らず、できるだけ叱らずに褒めることを中心としたしつけ方」を習得しましょう。そのためにも、愛犬を迎えたらまずは愛犬と一緒にプロのドッグトレーナーなどからトレーニング方法を学ばれることをおすすめします。

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