1.飼い主に踏まれる
犬が寝ている時に起こりやすいのが、飼い主が誤って犬を踏んでしまう事故です。犬が足元で寝ていることに気づかず、危うく踏みそうになったという経験がある飼い主さんは多いのではないでしょうか?
飼い主と犬が同じベッドで寝ている場合は、寝返りをした飼い主に犬が潰されたり蹴り落されてしまうことも考えられます。もし誤って乗ってしまうと、犬は骨折したり最悪の場合は圧死することもあるでしょう。
特に小型犬は毛布や絨毯と同化し気づかれにくく、踏まれた時のダメージが大きくなるので注意しなくてはいけません。
2.暖房器具によって火傷する
冬に注意していただきたいのが、暖房器具による火傷です。犬がストーブの前で寝てしまい、寝返りをした時に器具に触れて火傷をしてしまう恐れがあります。長毛の犬であれば、毛が焦げたり燃えたりすることが考えられるでしょう。
また、犬が寝ている時は普通の火傷だけでなく低温火傷にも注意が必要です。低温火傷は、体温よりも高い温度に皮膚が長時間触れることで起こります。低温であるため知らない間に火傷をしてしまうことが多く、気づいた時には重症化していることも少なくありません。
低温火傷による傷は治りにくく、治療も長期間に及びます。
- ホットカーペット
- こたつ
- 湯たんぽ
- カイロ
これらのアイテムを寝ている犬に使用すると低温火傷のリスクがあることを知っておきましょう。
3.呼吸困難を起こす
犬が寝ている時にいびきをかいている場合、呼吸困難になる恐れがあるので注意しましょう。
犬のいびきは、次のような原因で気道が狭くなり生じます。
- 病気
- 肥満
- 加齢
- 鼻が短い
たまにいびきをかく程度であれば問題ありませんし、パグやチワワなどの短頭種は鼻が短いためいびきをかきやすい傾向にあります。高齢になってからいびきをかくようになったという犬もいるでしょう。
しかし、回数や音の大きさがひどくなった場合は、次のような病気の可能性があるので注意が必要です。
- 鼻炎
- 短頭種気道症候群
- 鼻腔内腫瘍
愛犬がいびきをかく場合は、呼吸がしづらそうではないか様子を伺うようにしてください。
リスク回避のために飼い主ができること
犬が寝ている時の危険を回避するためには、次のことを行いましょう。
- 安全な寝床を用意する
- 犬が寝ている場所を把握する
- 犬が寝ている様子を観察する
まず大切なのは、犬に安全安心な寝床を用意することです。
最近は犬と飼い主が一緒に寝てもしつけ上は問題がないといわれていますが、小型犬は踏まれてしまうリスクが高いため、心配であれば別で寝るようにしたほうが安心です。また、犬が寝る場所の周りに暖房器具など危険な物があれば移動させ、安全を確保するようにしてください。
昼間犬が寝ている時は、とにかく踏まないように気を付けましょう。体を動かす前に、犬がどこにいるのか、どこで寝ているのか確認する癖をつけてください。意識することがリスク回避にはとても重要です。
そして愛犬が普段どんな様子で寝ているのかをチェックし、異変があればすぐに気づけるようにしておきましょう。呼吸がおかしい、いびきが悪化していると感じたら獣医に相談してくださいね。
まとめ
犬の睡眠時に起こりうる「3つの危険」と リスク回避のために飼い主にできることをご紹介しました。
愛犬は寝ている時とても無防備な状態です。飼い主が危険を察知し、回避するようにしなくてはいけません。
呼吸の異変に気づけるように、普段どんな風に寝ているのか観察しておくことも大切です。
犬の睡眠時にはどのようなリスクがあるのかをしっかり把握して、眠っている愛犬を守れるようにしておきましょう。