犬が舌を出しっぱなしにしている理由
あなたは愛犬が舌を出しっぱなしにしているのを見たことはありませんか?
犬が舌を出しっぱなしにしている姿は可愛いですが、出している理由によっては注意が必要なこともあります。
犬が舌を出しっぱなしにする主な理由を5つご紹介しますので、愛犬に当てはまるものがないかチェックしてください。
1.体温を調節している
犬が舌を出しっぱなしにする理由の一つに、体温の調節があります。
人間は暑い時に全身に汗をかいて体温を調整しますが、犬は汗腺が足の裏にしかないためそれができません。汗をかく代わりに、犬は舌を出し唾液を蒸発させることで体温を下げようとします。これは「パンティング」と呼ばれ、運動をした後や夏によく見られる行動です。
愛犬が「ハアハア」と荒い息をして舌を出していたら、熱中症にならないよう涼しいところへ連れて行き水分補給をさせてください。
2.リラックスしている
犬はリラックスしている時にも、舌が出しっぱなしになることがあります。
人間はボーっとしている時、口がゆるんでしまいますよね。犬も同じように、リラックスしている時は顔の筋肉がゆるんで舌が出てしまうのです。
愛犬がリラックスしながら舌を出していたら、安心してくれている証拠だと考えて良いでしょう。
3.歯並びの影響
犬の舌が出しっぱなしになる時は、歯並びが影響していることがあります。
噛み合わせが悪い、抜けた歯があるなど、歯に隙間がある犬は舌が出てしまうことが多いでしょう。特に、高齢が原因で歯が抜けてしまった犬は、舌が出やすい傾向にあるようです。
4.短頭種だから
パグやチワワなど、短頭種の犬は舌が出やすい傾向にあります。
短頭種の犬は、他の犬に比べてマズル(口の付け根から鼻先)が短くなっています。マズルが短いと舌が収まるスペースが狭くなってしまい、舌が出しっぱなしになってしまうことが多いのです。
また短頭種の犬は暑さに弱く、パンティングをすることが多いのも舌を出す要因になります。
5.病気の影響
犬は口の中に炎症や腫瘍、傷がある場合にも舌が出しっぱなしになることがあります。
- ご飯を食べづらそうにしている
- 口を触られるのを極端に嫌がる
- 口臭がひどくなった
犬に上記のような様子が見られたら、口の中になんらかの異常があるかもしれません。また、口の中には問題がなくても、病気が原因で息苦しさを感じている可能性もあるので注意しましょう。
犬が苦しそうな呼吸をして舌を出しっぱなしにしている時は
- 気管虚脱
- 熱中症
- 心臓病
などが考えられます。
犬が舌を出しっぱなしにしている時に注意すべきこと
犬の舌が出しっぱなしになっていても、口の構造的に舌が出やすい場合は特に心配する必要はありません。舌を出してしまうのが癖の犬もいるでしょう。
しかし、いつもは舌を出しっぱなしにしない犬が、突然舌を出しっぱなしにし始めたら要注意です。特に、舌を出したままグッタリしている場合は、すぐに動物病院へ行ってください。
元気はあるのに舌がしまえなくなった場合も、早めに獣医に相談することをおすすめします。
まとめ
『犬が舌を出しっぱなしにしている時の理由5つ』を解説しました。
犬が舌を出しっぱなしにしている時は、心配が要らない場合もありますし、病気が疑われる場合もあります。いつもと様子が違うな、と感じた場合は動物病院に相談しましょう。
異変を感じ取るためには、普段から愛犬の様子を観察しておくことが大切です。