犬と過ごすクリスマスにおける「絶対NG行為」3選 命を落とす可能性も

犬と過ごすクリスマスにおける「絶対NG行為」3選 命を落とす可能性も

クリスマスには愛犬と一緒にパーティーをするというご家庭も多いのではないでしょうか?でも楽しいクリスマスにも危険は潜んでいます。場合によっては命も落としかねません。こんなことは絶対にNGですよ!

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.人間用のケーキを与える

ケーキを舐めている犬

クリスマスと言えば欠かせないのがクリスマスケーキ!さまざまなものが市販されているので、どのケーキにするか毎年悩んでしまうという人も多いのではないでしょうか。

1つのケーキを分け合うことには幸福を分け合う意味があるとも言われていますから、ついつい愛犬にもケーキを分けてあげたくなってしまうかもしれませんがちょっと待って。

人間用に味付けされたケーキはわんこの内臓には負担がかかりすぎるうえ、歯のトラブルの原因にもなるのでおすそ分けは絶対NG。「じゃあせめて生クリームを舐めるだけなら」と思うかもしれませんが、生クリームもNGです。

かつてはわんこには牛乳を飲ませるイメージが定着していましたが、牛乳は乳脂肪分が高く下痢の原因になることが広く知られてきています。わんこ用のケーキも生クリームが使われているように見えますが、多くはヨーグルトやクリームチーズです。

どうしてもわんことケーキを分け合いたい場合には、人間とわんこが一緒に食べられるケーキも販売されているのでそういったものを購入するようにしましょう。

つまみ食いにも要注意

意図的に与えることはもちろん絶対NGですが、パーティーでテーブルにたくさんごちそうが並んでいると、わんこがふいにつまみ食いをしてしまう場合もあります。

ケーキに限らず、チョコレートやネギ類などのわんこにとって有毒な食材を含むものを誤食してしまえば命に関わる恐れもあります。パーティー中もわんこの動向には目を光らせる、また、手が届くようなところに食べものを置かないよう気をつけましょう。

2.チキンの骨をそのまま与える

チキンに舌なめずりする犬

チキンはクリスマスの食卓を飾る料理の代表ですよね。チキンはわんこも大好きなので、嗅ぎつけると興奮してしまうという子も少なくないかもしれません。

「フライドチキンはさすがに味が濃いから、せめてチキンの骨だけでもあげよう」と思うかもしれませんが、チキンの骨には注意が必要です。

チキンの骨は縦に裂けやすい傾向があるため、そのまま飲み込むと裂けた部分が尖ってわんこの喉や消化器官内部を傷つける恐れがあるからです。

…というのは実は俗説で、かつてはこの理由からチキンの骨は絶対NGと考えられていましたが、現在では明確な科学的根拠はないとする説もあります。

誤飲・誤食のリスクは確か

ですがいずれにしてもチキンの骨という硬いものが誤飲・誤食につながりやすいのは事実ですし、もし喉に詰まったり刺さったりしてしまうと、場合によっては非常に危険な事態にもなりかねません。チキンの骨を与える場合には細心の注意を払うべきでしょう。

3.クラッカーや花火などの破裂音を聞かせる

イルミネーション

ホームパーティーを盛り上げるグッズとして活躍してくれるのがクラッカーですよね。またクリスマスにはホームパーティーだけでなく、わんこと一緒にクリスマスイベントに出かけるという人もいるかもしれません。

そんなときに気をつけたいのが「音」です。わんこは一般的に大きな音や破裂音を苦手とします。そのためクラッカーの破裂音や、イベントで打ち上げられた花火の音に驚いて大きなストレスを受けてしまう場合があるのです。

またストレスを受けるだけで済めばまだ良いのですが、驚いたあまりに家の塀を飛び越えてしまったり、リードを飼い主さんの手から振り払って脱走してしまったりして、迷子になってしまう可能性もあります。

人間はパーティーというと賑やかに盛り上げたくなるかもしれませんが、わんこにとってはストレスでありリスクになるかもしれないのです。

イルミネーションに興奮してしまう子も

クリスマスイベントで花火は上がらなかったとしても、イルミネーションは欠かすことができないものですよね。キラキラ輝くイルミネーションを見ていると人間もテンションが上がってしまいますが、中には人間以上に興奮してしまうわんこもいます。

興奮して他の人に飛びかかってしまったり、脱走してしまったりしないよう、リードをしっかり握って抑制しましょう。

まとめ

クリスマスの犬

いかがでしたでしょうか?年に一度のクリスマスで盛り上がりすぎてしまったとしても、今回ご紹介したような行為は絶対にNGです。

愛犬を危険な目に遭わせてしまったら、せっかくの楽しいクリスマスも台無しになってしまいますよね。愛犬と過ごすクリスマスは節度を持って、穏やかに楽しみたいものです。

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