犬は7歳を超えるとシニア入り!いろんな面で配慮を
一般的に犬は7歳を超えると少しずつ衰えが見え始め、シニア期に突入すると言われています。活発だった犬も徐々に落ち着いた様子を見せることが増えたり、今まで当たり前にできていたことを躊躇する姿が見えるようになったりとさまざまな変化が現れます。
そんなシニア期に突入した愛犬には、いろいろな面で配慮が必要です。健康を維持するために、愛犬の体力や健康状態を考慮した運動量や食事量に切り替える飼い主さんも多いでしょう。
中でも愛犬が過ごす生活環境への配慮は重要です。怪我を負いやすくなったり体調を崩しやすくなったりするため、安全面や快適さをより重視した部屋作りを心がけましょう。
犬が7~8歳になったらすべき「5つのこと」
では、飼い主は愛犬が7〜8歳になったらどのようなことに配慮するべきなのでしょうか。ここでは、犬がシニア期に入ったらすべきことをいくつかご紹介します。愛犬がこれからシニア期に入るご家庭や、すでにシニア期に突入しているご家庭で見直してみてください。
1.1年に1〜2回を目安に健康診断を受ける
今まで健康診断を年に1回受けていたという方はもちろん継続していただいて、健康診断を受けさせていなかったという方は、必ず年に1回は受けるようにしましょう。
シニア期に入ると病気の発症や怪我など、さまざまな体調不良を引き起こしやすくなります。定期的な健康診断でこうした異変をいち早く発見し、早期治療につながるよう配慮することも大切です。
2.温度や湿度を徹底管理する
シニア犬になると、温度や湿度の影響を今まで以上に受けやすくなります。暑すぎたり寒すぎたりすると、一気に体調が悪くなってしまったり、強いストレスから食欲減退、元気消失といった異変が現れる犬も多いでしょう。
一般的に犬が快適に過ごせる温度は21〜25℃、湿度は50〜60%と言われています。シニア犬の場合は寒さを感じやすいので、冬場は少し高めの22〜27℃程度を目安に室温を調節すると良いでしょう。
3.家具などの「角」にクッション材を貼る
部屋に置かれているテーブルや椅子、テレビ台、棚などには、必ずと言っていいほど「角」があります。年齢が上がるにつれて犬も視界が狭くなり、視力が悪くなる傾向があるため、角を回避しきれずに怪我してしまう事故は少なくありません。
こうしたリスクを回避するためにも、家具などの「角」部分にはクッション材を貼ったり、なるべく角が丸みを帯びている家具を選んだりと、愛犬に配慮した環境を整えてあげましょう。
4.高い場所へ上るためのペットステップを用意
今まで当たり前のように飛び乗ることができていたソファやベッドでも、シニア期に入ると足腰に負担がかかりやすくなり、自力で飛び乗ることが難しかったり、無理をしすぎて怪我をしてしまったりするリスクが高まります。
ソファへの飛び乗り、あるいはソファやベッドからの飛び降り時の着地の衝撃による骨折、脱臼は、シニア期に入った途端に急増します。
このような事故を未然に防ぐためにお気に入りの高い場所がある場合は、ソファやベッドなどの隣にペットステップ、あるいはペットスロープを設置してあげることをおすすめします。足腰に負担がかかりにくく、怪我のリスクを下げることができます。
5.フローリングには滑り止め加工やマットを敷く
多くのご家庭で床材として使われているフローリングも、シニア犬にとっては足腰の負担につながりやすいので注意が必要です。ツルツルと滑るフローリングは足腰への負担が大きいだけでなく、怪我にもつながりやすいです。
フローリングには滑り止めコーティングを施したり、愛犬が過ごすスペースだけでもマットを敷いて転倒防止策を講じたりすることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか。シニア期に入ると今まで問題なくできていたことができなくなったり、大きな負担がかかったりします。特に生活環境は、シニア犬にとって快適に過ごせる環境に整えてあげることがストレスを軽減することにつながりやすいです。
ぜひ今回紹介した愛犬がシニア犬になったらすべきことを参考に、ご家庭に合った対策を考えてみてください。