犬の厄年に注意すること
私たちには、厄年になると「厄払いをするために神社へ行ってお祓いをしていただく」という、日本独自の風習がありますよね。
実は、人だけではなく、犬にも厄年があるんです。これもまた、日本独自の考え方だと思います。ちなみに犬の厄年は、犬の年齢で「7歳」「10歳」「13歳」「16歳」です。
一般的には、「病気になったり事故に遭ったりしないために…」というものですが、犬の厄年の厄払いにも「愛犬に悪いことが起こることを避けるために…」という意味があるようです。
1.急な体調不良に注意!
犬が7歳の厄年に注意したいことは、急な体調不良です。
- 消化不良による嘔吐や下痢
- 突然の血尿
- ごはんを食べ残す
- お散歩の拒否
- かるい咳が出る
このような体調不良や症状が見られることがよくあります。
犬の7歳は、「シニア」と呼ばれるようになる年齢です。まだまだ若い!けれど、体の衰えが感じられるようになる、そんなお年頃です。
日常生活の中で愛犬の老いが感じられるようになったり、健康診断で獣医師から注意を受ける内容が増えたり、健康状態や病気の有無などの心配事が増えるようになります。
これまで一度も健康診断を受けたことはなかったけど、そろそろ受けてみた方がいいのではないか、と考えるようになるタイミングでもあると思います。
愛犬が7歳の厄年を迎えたら、急な体調不良への備えをするとよいです。すぐに病院へ連れて行ってあげられない時の応急処置や対応など、学んでおくと役立つでしょう。
2. 病気になるリスクに注意!
犬が10歳の厄年に注意したいことは、病気になるリスクが高まるということです。
- 子宮蓄膿症(避妊手術を受けていないメス犬)
- 前立腺肥大(去勢手術を受けていないオス犬)
- 僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)
- 心不全(心臓病)
- 関節炎
- ガン
このような病気のリスクがとくに高まる年齢です。
高齢になると病気になりやすく、早期発見と早期治療がカギを握ります。健康そうに見えていても、全身麻酔に耐えることができない可能性があり、手術や病気の治療を受けることができないこともある年齢です。
私が愛犬の歯石除去を全身麻酔でお願いした時、健康状態や年齢、体力的にも「今回が最後の機会かも…」と、獣医師も仰っていました。
愛犬が10歳の厄年を迎えたら、これまで受けたことのない健康診断を受けてみることをおすすめしたいです。若い時は、血液検査のみ、という犬がほとんどですよね。
3.老化の加速と生活の変化
犬が13歳・16歳の厄年に注意したいことは、老化の加速と生活の変化です。
- 物にぶつかるようになる
- 転倒、転落しやすくなる
- 激しく鳴いて飼い主を呼ぶようになる
- 1日のほとんどを寝て過ごすようになる
- トイレの失敗が増える
- 夜鳴きをするようになる
- 寝たきりになる
このような変化が見られるようになることがある年齢です。
視力の低下や白内障によって目が見えなくなり、物にぶつかるようになります。ケガをしてしまわないよう、テーブルの角を覆うなどの対策が必要です。
お散歩中、手足がもつれたり、よろけたりし、転倒することがあります。よろよろと歩き、そのまま側溝に転落してしまった老犬を見かけたこともあります。これは飼い主の不注意ですね。
目が見えず、音が聞き取れず、ニオイもほとんどしない。そうなると、飼い主の気配を感じ取ることができず、不安や恐怖に襲われ、激しく鳴いて助けを求めるようになることがあります。
愛犬が13歳・16歳の厄年を迎えたら、飼い主としては、長く続くかもしれない、寝たきりの愛犬の介護にも備えと覚悟が必要になります。
犬の厄払いができる神社も!
愛犬の厄払いが気になる方は、ペット専用神社にお参りにいくのも良いかもしれません。
愛育(めぐし)神社
千葉県長生郡白子町に、日本初の動物のお祓いや祈願を行っているペット専用神社があります。
参拝やお守りの購入はいつでも可能ですが、厄払いをしていただく場合には予約が必要です。厄払いの予約等の詳細については愛育神社公式ホームページをご確認ください。
まとめ
犬の厄年に注意することを3つ解説しました。
- 急な体調不良に注意!
- 病気になるリスクに注意!
- 老化の加速と生活の変化
(厄年のせいだ!)と思ったことはないのですが、愛犬の健康状態に不安を感じたり、急な健康状態の悪化に見舞われたり、動物病院へ駆け込んだ日があったな…と思い出します。
今年は厄年か…と、たまたま気づいたのですが、愛犬が厄年の10歳を迎えた時、初めて神社でペットのお守りを購入し、今も愛犬のハーネスに付けてお散歩しています。
あなたの愛犬は、今年、来年、厄年ではありませんか?日頃の様子や健康状態など、小さな変化に敏感になってみるとよいと思います。