寒い冬は散歩の仕方や寒さ対策にも配慮を
12月に入ると日本全国を本格的な寒さが襲います。地方によっては、多くの積雪量を観測するところもあるでしょう。
犬を飼っている人は寒い冬に散歩をする際、愛犬が寒さで健康に不調を来さないよう配慮する必要があります。寒さによって免疫力が低下してしまったり、急激な寒さで臓器に異常を来してしまう恐れがあるからです。
冬の散歩に行く時は飼い主だけでなく愛犬の寒さ対策も万全に行い、少しずつ寒さに慣らしてから散歩に連れていくようにしましょう。
犬の「冬の散歩」でしてはいけない絶対NG行為5選
犬の冬の散歩はとにかく寒さが厳しく、体調不良の原因となることも少なくありません。ここでは、犬の『冬の散歩』でしてはいけない絶対NG行為を紹介します。
1.突然暖かい部屋から寒い外へと連れ出す
冬は室内を暖房器具で暖めているご家庭が多いでしょう。暖かい室内から突然寒さの厳しい屋内へと出してしまうと、体が急激な温度差についていけず体調を崩してしまうことがあります。
また、突然厳しい寒さに襲われてしまうと、筋肉が収縮してしまい体に大きな負担がかかったり、怪我をしやすくなったりする恐れもあります。
体に大きな負担をかけないためにも、外に出す前に廊下など肌寒い場所で体を寒さに慣らしてから外に出すことが大切です。
2.防寒対策をまったくしない
犬は被毛を身に纏っているため、特別な防寒対策をしなくても寒さに強いと勘違いされがちです。しかし、犬によってはシングルコート犬種と言って、薄い被毛が1枚しかない犬種もいます。
このように、シングルコート犬種や寒さに弱いと言われている小型犬などは、犬用の保温性の高い洋服を着せてあげるなどして防寒対策をしてあげる必要があります。
防寒対策をまったくせずに外に出してしまうと、寒さから体が思うように動かなかったり、体調を崩してしまったりする恐れがあるので注意が必要です。
3.外に出た途端に走り出す
元気な犬の場合、外に出た途端に大はしゃぎで走り出すという犬もいるでしょう。しかし、寒い冬に外に出た途端に激しい運動を行うことは控えてください。
急激に温度が下がるため寒さの厳しい屋外に出た途端、走り出してしまうと筋肉が収縮したり、呼吸器や血管に負担をかけてしまう恐れがあり危険です。まずは軽く歩いて回り、ウォーミングアップを行ってから走ったり遊んだりしましょう。
4.シニア犬や病気の犬を無理に散歩に連れていく
冬場は寒いため活動量が減ります。また食欲が増幅しやすいため、肥満になりやすい時期と言われています。したがって、基本的には寒い日であっても散歩に連れて行きしっかり運動させることが大事です。
しかし、シニア犬や持病を持っている犬は例外です。無理に寒さの厳しい日に散歩へ連れて行ってしまうと、体調を悪化させたり体調不良を引き起こしたりする恐れがあります。
また、陽が落ちた後は寒さが厳しくなるので、シニア犬や持病を持った犬は太陽が昇っている日中に散歩することをお勧めします。
5.濡れた状態のまま放置する
雨や雪が降った日は、どうしても散歩中に体が濡れてしまいます。暑い夏場であれば自然に乾いてしまうこともあるかもしれませんが、寒い冬はなかなか乾きません。
濡れた状態のまま放置してしまうと寒さと重なり体がひどく冷え込んでしまうため、体調不良や食欲減退、元気消失などにつながる危険性があります。
濡れてしまった体は帰ってからタオルで拭き、ドライヤーで被毛を乾かしてあげましょう。肉球も優しく水分を拭き取った後、保湿クリームなどで保湿してあげると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。冬に愛犬と散歩する際は、急激な気温差への配慮や寒さを和らげるための防寒対策が重要です。「犬は体温が高いから」と軽視せず、ウォーミングアップや防寒対策をとった上で散歩に出かけましょう。