犬の平熱は38.0〜39.0℃と高め!40.0℃を超えると発熱に該当
愛犬がなんだか熱っぽいと判断するのは難しいです。それもそのはず、犬は人間よりもはるかに平熱が高く、平均的な体温は38.0〜39.0℃と高めです。
そのため、普段から触れていても体温が高いと感じることが多く、「ぐったりしているけれど、これは熱のせいなのか疲れのせいなのかわからない」と悩む人も多いでしょう。
犬の高熱、または発熱していると判断されるのは40.0℃を超えた場合です。39.5℃を超えると高めとなるためしばらく様子を見て、必要ならば病院へ連れていくようにしましょう。
犬が「高熱」になっている時のサイン3選
犬が40.0℃を超えて高熱となっている場合、どのような症状が起こるのでしょうか。なかなか発熱しているかわからないという方もいると思うので、これらのサインを参考に高熱の目安としてください。
1.元気や食欲がなくぐったりしている
いつもより元気や食欲がなく、同じ場所でぐったりと寝転がっているという場合は、高熱になっている恐れがあります。なるべく水分補給を促すなど脱水症状に陥らないよう注意しましょう。
ただし運動後や散歩後など、疲れが溜まっている時にもこのような症状が見られることはあります。しばらく様子を見て、1日中同じような状態ならば病院で診てもらうことをおすすめします。
2.いつもより呼吸数が多い、速い
人間も発熱している時に呼吸しにくくなることがあるように、犬も熱が高くなると心拍数が上がり、同時に呼吸数が多くなったり呼吸が速く荒くなったりすることがあります。
特に激しい運動をしたわけでもないのに、座ったり横になったりした状態で「ハァハァ」と荒い息を繰り返している場合は、発熱している可能性も疑われます。
いつもより体温が高くなっていないか、他に症状が見られないかなどを確認して、必要に応じて病院へ連れて行きましょう。
3.歩く時にふらふらしている
愛犬が歩く時、なんとなく足元がおぼつかないような感覚はありませんか。真っ直ぐ歩くことができなかったり、ふらふらといつもより頼りなく歩いていたりする場合、発熱によって朦朧としている可能性があります。
また、立ちあがろうとしても力が入らずふらつきが見られたり、立ち上がることを諦めたりするような仕草が見られた時も熱が高いサインだと考えられます。
あまりに意識が朦朧としているようならば、かなり熱が高い可能性があり危険です。早めに動物病院へ連れて行きましょう。
犬を病院に連れて行く目安は?対処法も解説
少し熱が高そうだけれど、病院に連れていくかどうか迷うという方もいるでしょう。以下のチェック項目に当てはまる症状が見られるならば、早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
- 嘔吐や下痢
- 血便
- 痙攣(けいれん)発作
- 意識が朦朧としている
- 陰部から膿が出ている
このような症状は、熱があまりにも高くなってしまっていたり、なんらかの病気が疑われます。特に感染症にかかっている場合は早急な対応が必要となるので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
様子見する場合の対処法は?
もしも上記で紹介した症状が現れていない場合は、1〜2日ほど様子見しましょう。
その際、体を冷やしてあげることが重要となるので、保冷剤や凍らせたペットボトルなどをタオルに包み、脇や股の間などに入れて体を冷やしてあげましょう。
また、なかなか水を飲んでくれないという場合は、ペット用のスポーツドリンクもおすすめです。ペット用ならば糖分も適量で抑えられていますし、水よりも少し甘いため喜んで飲んでくれる犬も多いでしょう。
翌日になっても熱が下がっていない、高熱サインが治らないという場合は、念のため、動物病院へ連れて行き診察を受けてください。
まとめ
いかがでしたか。犬が高熱になっている時、なかなかわかりにくいという人も多いでしょう。しかし、多くの飼い主さんは違和感を覚えるはずです。今回紹介した高熱サインが現れていないか確認し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。