1.頻繁にシャンプーをする
犬は散歩に出るなどして、どうしても体が汚れてしまうことがあります。そのため、「いつでもピカピカにしておきたい」「いい香りにしてあげたい」と思う飼い主さんも少なくないでしょう。そこで、頻繁にお風呂に入れて全身を洗ったり、散歩のたびに足やお腹を洗ったりして、清潔を保とうとする飼い主さんもいます。
しかし、犬にとって頻繁にシャンプーをすることは、あまり良いこととは言えません。犬の皮膚は1/3程度の薄さで、非常にデリケートです。そして、シャンプーやお湯によって、皮膚や被毛に必要な皮脂が洗い流されて、それらを守る力がなくなってしまうのです。
そのため、健康的な被毛や皮膚を守るためにも、シャンプーは4週間に1回を目安にするようにしましょう。また、シャンプーなどの香りは人間にとっては心地良いものですが、犬は自分のにおいが消えることで落ち着かない気分になってしまいます。
汚れが気になったときは、部分的に洗ったり濡れタオルで拭いたりして対応するといいでしょう。
2.他の犬と無理やり遊ばせようとする
「犬は犬同士で遊びたいはず」と思って、犬の友だちを作ってあげようと思う飼い主さんは多いと思います。確かに、犬同士では思いっきり体を動かせるので、とても楽しい遊びができるでしょう。
しかし、犬同士の遊びは必ずしも必要なものではないのです。それ以上に大切なのは、飼い主さんとの遊びやコミュニケーションです。人間と一緒に暮らしている犬は、大半の時間を飼い主さんと過ごしていて、他の犬と関わる時間はほんの数分程度ということがほとんどでしょう。
もちろん、犬が犬と遊ぶことを好んでいるようであれば遊ぶ機会を作ってあげるといいと思いますが、他の犬との遊びに興味を示さない犬や嫌がる犬の場合は、無理に遊ばせようとする必要はないのです。
他の犬に対して吠えたり、警戒したり、逃げたりといった極端な行動を取る場合は、慣らすことも大切ですが、問題なくすれ違ったりあいさつしたりできるようであれば、遊びに固執する必要はありません。
3.洋服やアクセサリー着飾る
「可愛くしてあげたい」「みんなに注目されるようにしてあげたい」という気持ちで、愛犬におしゃれをさせる飼い主さんもいることでしょう。犬の洋服をはじめとするファッションアイテムは、非常に種類が豊富で可愛いものやかっこいいものがたくさんあふれています。
防寒や熱中症対策のために洋服を着せたり、雨でぬれないようにレインコートを利用したり、雪遊びの際に靴を履かせたりすることはとても大切です。日本では異常気象と言われる事態も増えてきているため、犬の体を守るためにファッションアイテムを活用するといいと思います。
しかし、なかにはデザイン性重視で犬の体に負担をかけたり、反対に怪我の原因になったりするようなものも少なくありません。ファッションアイテムを購入するときは、見た目だけでなく、犬が安全で快適に着用できるかどうかもチェックしましょう。
まとめ
多くの飼い主さんは、愛犬ができるだけ快適で楽しい生活をして欲しいと思っているでしょう。そして、犬にとって嫌なことや大変なことから守ってあげたいと思うのも、ごく自然な感情だと思います。
しかし、犬を大切にするあまり過保護になってしまったり、自分の満足感のために犬に負担をかけてしまったりといったこともめずらしくはありません。
この記事で紹介したことを参考に、犬のためにしていることが本当に犬のためになっているか、ということを見直してみてくださいね。