何で?わんこと寝ちゃいけない理由
1.ノミ・ダニが繁殖しやすくなる
わんこと一緒に寝る醍醐味の1つが「モフモフの毛並みを感じられること」ではないでしょうか。ですがそのモフモフこそが衛生面でのリスクにつながってしまうのです。
わんこは体全体をモフモフの被毛で覆われているため、どうしてもノミ・ダニが付きやすくなっています。「定期的にシャンプーしているし、ノミ・ダニ除けの対策をしているから!」と言っても、どうしたって完全に防ぐことはできません。
わんこと一緒に寝ていると、わんこの被毛に潜んでいたノミ・ダニが布団に移って繁殖しやすくなります。結果としてノミ・ダニに刺されて体が痒くなってしまったり、アレルギーを発症してしまったりする可能性があるのです。
2.フケやよだれで寝具が汚れる
体をブルブル振るったり、後ろ足で体を掻いたり、自分の体や飼い主さんの体をペロペロと舐めたり…。これらのわんこらしい仕草も寝具の衛生環境を悪化させる一因。
ブルブルすれば抜け毛が飛びますし、体を掻けばフケが散り、ペロペロ舐めるとよだれでシーツや布団が汚れます。これらが積み重なるとノミ・ダニはもちろん、他の雑菌の温床にもなってしまうため、こまめな掃除や洗濯が欠かせません。
3.熟睡できない
さあ寝ようと思ってベッドに向かうと、愛犬がベッドの一番良い場所を占領している…なんて経験ありませんか?
更に「かわいい愛犬をどかすのも忍びなくて、空いているスペースで小さくなって寝ている」という親ばかな飼い主さんも少なくないはず。むりな体勢のまま一晩寝ていると、起きるころには体がすっかり痛くなってしまいます。
また寝にくい体勢で寝ていると必然的に眠りは浅くなりますし、そもそもわんこは人間と違って夜中に何度も起きるため、そのたびに釣られてうとうと目を覚ましていると熟睡することができません。
このように「わんこファースト」で寝ていると整体的にも辛いうえ、睡眠不足になってしまうリスクも高まります。
4.わんこをつぶしてしまうリスク
上述した寝相については愛犬が中型犬・大型犬の場合に特に問題になってきますが、愛犬が小型犬や超小型犬の場合には、逆にわんこをつぶしてしまうリスクが問題として浮上します。
寝返りを打つ打たない、寝相の良し悪しは意識的に制御できるものではありません。そのため体の小さいわんこを寝返りついでに叩いてしまったり、下敷きにしてしまったり、ベッドから落としてしまったりといった事故を防ぐことは難しくなります。
大きなけがをさせてしまうようなことはよっぽどでない限り起きないとは思いますが、注意は必要です。
実際どう?みんなの寝方
わんこと一緒に寝ることのリスクについていろいろご紹介しましたが、実際のところ、どのように寝ている人が多いのでしょうか?
2020年に行われたわんこの睡眠に関するアンケート調査によると、およそ半数弱、43%の人がわんこと一緒に寝ているということがわかりました。
このうちどの程度の人がわんこと一緒に寝ることのリスクを知っているかは不明ですが、多少の健康リスクが想定されたとしても「愛犬と一緒に寝るというかけがえのない幸せを手放したくない!」と考えている人は多いのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?かく言う筆者も愛犬と同じベッドで寝ている1人です。リスクについては重々承知しているのですが、枕元にオスワリして「布団に入れて」と見つめてくる愛犬をむげにはできないし、愛犬の体温を感じながら寝るのはやっぱり幸せなんですよね。
その代わり、シーツをこまめに洗濯したり、定期的に布団掃除機をかけるように心がけています。わんこと一緒に寝るか寝ないか、どちらを選ぶかは各家庭の自由ですが、一緒に寝る場合にはリスクも念頭に置いておかなければなりません。