冬になると愛犬が水を飲まない理由
犬にとっても冬の水分補給は大事なことです。肌寒くなり始めた頃からあまり水を飲まなくなってしまうことがあります。脱水症状になったり、便秘になったり、体調を悪くする原因になることがあるため注意が必要です。
季節に関係なく、冬にも1日に体重×50mlくらいの水を飲めることが理想です。体重3㎏の犬であれば150ml、体重10㎏の犬であれば500mlくらいです。
お散歩や運動の後、暖房の影響で暑いと感じている時などには、体重×50ml以上の水を飲むこともあります。1日に飲んだ水の量がそれ以下である場合には水分が足りていないと考えてよいと思います。
500ml~1Lくらいのウォーターボトルに愛犬専用の水を入れ、1日にどれくらい飲んだかな?と、すぐに分かるようにしておくのがおすすめです。そして、愛犬が冬になってから水を飲まなくなってしまった理由によっては、美味しく水分補給ができる対策をしてあげてください。
1.水以外からも水分を十分に摂れているから
冬になると愛犬が水を飲まない理由は、水以外からも水分を十分に摂れているからなのではないか、ということが考えられます。
例えば、ウェットタイプのご飯を食べていたり、水分量の多いおやつを食べていたり、犬用ミルクをおやつに飲んでいるなどする場合です。
他にも、ドライフードにレタス・キュウリ・白菜などの水分量の多い食材をトッピングするなども、犬にとっては水分補給になります。茹でたばかりのブロッコリーも水分補給になると思います。
このように、お水を飲むこと以外にも、犬が水分を補給できていることがあります。
お皿に入れたお水が減っておらず、水分不足にならないかと心配する時の対処法として、愛犬が1日にどんな食べ物や飲み物からどれくらいの水分を摂ることができたか、ということをチェックしてみてください。
2.体温が上昇することがないから
冬になると愛犬が水を飲まない理由は、体温が上昇することがないからです。
冬はお散歩の後もパンティングをすることが減りますよね。体温を下げる必要がないからです。息が上がらない程度のお散歩なのであれば、体温もあまり上がらないのです。むしろ、冷たい空気によって体が冷やされてしまっていることがあります。
体温が上昇せず、下げる必要がない冬も、お散歩や運動の後は水分補給をさせてあげてほしいです。水を全く飲まない場合の対処法として、ぬるま湯を用意してあげてみてください。
水を飲むことで体温が下がってしまうこともあり、犬はそれを理解して飲まないのかもしれません。ぬるま湯であれば、不思議と飲んでくれることがあります。
3.運動量が減ってしまうから
冬になると愛犬が水を飲まない理由は、運動量が減ってしまうからです。
寒さが苦手な犬は、お散歩に出ることを嫌がるようになることがあります。雪の多い地方に住む犬の場合には、雪の影響で何日もお散歩に行けない、ということがあります。飼い主が寒いのが苦手でお散歩に行かなくなる、などということもあるのではないでしょうか。
運動量が減ると、体が消費する水分量も減り、補給しなければならない水分量も減ります。運動後の「喉が渇いた」という感覚も得られなくなるのではないでしょうか。
対処法としては、愛犬に必要な1日の運動量を知り、寒い冬もお散歩に行く習慣を無くさないということです。どうしても外へ出ることができない日は、室内で出来る運動や遊びを一緒に楽しんではいかがでしょうか。
まとめ
冬になると愛犬が水を飲まない理由を3つ解説しました。
- 水以外からも水分を十分に摂れているから
- 体温が上昇することがないから
- 運動量が減ってしまうから
あまり水を飲まないことが心配な時は、「1日に体重×50mlの水を飲むこと」を目安に対策してみてください。
朝、ウォーターボトルに愛犬の体重×50mlの水を用意し、飲み終えることができなかった時は、水分量の多いおやつや犬用のミルクなどで補ってもよいと思います。