初めて車酔いしたのは子犬時代
愛犬のぼたんが車酔いをするようになったのは生後3ヶ月頃です。愛護センターから譲り受け、譲渡会当日はケージに入って車で5分の新しい家にやってきました。
緊張していたぼたんですが、車酔いはせずごはんと水飲みを済ませ、夜は疲れて眠ってくれました。
しかし約2週間後のしつけ教室に行く際、車内で嘔吐してしまいました。会場は同じ愛護センターで同じ道を走り、5分程度しか乗っていなかったので驚いてしまいました。
心配しましたがぼたんはきょうだいや職員達と再会して安心したようです。すぐに元気になってしつけのレッスンを受けました。このとき車酔いの癖がついてしまったようです。
その後は車に乗せようとすると嫌がり、出発前からよだれが出るようになってしまいました。病院に行くのも後部座席で抑える人が必要なので苦労するようになってしまいました。
子犬は車酔いしやすい
犬や人間の耳には三半規管があり、体のバランスを保っています。車に乗って揺られると三半規管内のリンパ液も揺られます。
更に見ている景色が次々に変わって脳は情報を処理できず、車酔いが起こります。子どもは脳が未発達のため車酔いしやすいです。これは犬も同じようです。
ケージに慣れてから車へ
ケージの下半分に入れるようにする
1歳くらいから引っ張り癖などが目立つようになりしつけの訓練を受けることにしました。訓練士に相談してドライブの訓練もすることにしました。
訓練士からはまずケージに慣れ、ケージの中なら安心と感じさせると良いと言われました。ぼたんはケージが嫌いだったので上半分を取り外し、下だけ入る訓練を始めました。
神経質な性格なので抱っこでケージに入れ、次にリードを着けておやつで誘導して慣れさせます。床が滑って怖がらないように小さく切ったバスマットを敷く工夫もしました。
毎日ではますます嫌がってしまうので、週1~2回程度のペースでケージの下半分だけ入る訓練をしました。
ケージを車に乗せてみる
ケージの下半分に慣れたら一緒に車に乗せることにしました。ぼたんは怖がっているので抱っこで乗せ、エンジンをかけずに数分間車内で過ごしました。
これだけでも緊張しておやつを食べる余裕もありませんでした。ですが何日か繰り返すとケージでフセができるようになりました。
数分だけドライブしてみる
エンジンなしで過ごすのに慣れると数分間だけのドライブに行くようにしました。いつも散歩する公園やコンビニの駐車場を練習場所に選びました。
始めはよだれが出てしまうので後部座席に1人が座り、タオルで口をふいて撫でながら乗っていました。
駐車場に着いたらぼたんを車から降ろし、周囲を歩かせるようにしました。病院以外の場所を歩くことで、「車に乗る=怖い場所に行く」というイメージをなくします。
最後に
ドライブの訓練を始めて約半年経ち、なんとか30~40分乗っても酔わなくなりました。よだれが少なくなり、数分なら後部座席に人がいなくても耐えられます。
酔わなくなってもぼたんはドライブが好きではなく、乗車のときには抱っこが必要です。これからドッグランなどにも行き、楽しい経験をしてほしいと思います。