犬が精神的に疲れてしまう飼い主のNG行為
1.ほとんどお散歩に連れて行かない
部屋に閉じ込めてばかりで、ほとんどお散歩に連れて行かないのは、犬が精神的に疲れてしまう飼い主のNG行為です。
刺激を受けないことが、犬のストレスになることがあります。犬は、お散歩に出ることで、他の人や犬に会ったり、ニオイを嗅いだり、外の世界から刺激を受けることで心が満たされます。
ほとんどお散歩に連れて行ってもらうことができない犬は、刺激を受けることができないでいるため、常に刺激を求めています。
精神的な疲れを感じている時、手足を舐め続けたり、しっぽを追いかけまわしたり、常に同じ行動を繰り返す「常同行動」をするようになることがあります。精神的な病気としては、「強迫性障害」と呼ばれることもあり、手足やしっぽの先を噛み続け、噛みちぎってしまうなどの自傷行為をする犬もいます。
改善するためには、お散歩を習慣にすることがベストです。1日1回10分でもいいですから、お散歩に連れて行ってあげてください。
2.愛犬の生活用品を頻繁に新しい物に買い替える
愛犬の生活用品を頻繁に新しい物に買い替えるのは、犬が精神的に疲れてしまう飼い主のNG行為です。
例えば、ベッド・クッション・ブランケットなど、愛犬がくつろぐ時や眠る時に普段よく使っている生活用品です。汚れてしまったから、犬の体臭が取れないから、洗うのが面倒だからなどの理由から、頻繁に買い替えている飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬が精神的に疲れてしまう理由は、「分離不安」です。愛着のある物から離されてしまった時、不安を感じてしまうことで起こります。自分のニオイが染みついたベッドやブランケットが安心できる、とよく言いますよね。
愛着のある生活用品を頻繁に買い替えられると、犬は分離不安になり、破壊行動を起こしたり、お漏らしをしたり、パニックを起こして部屋を猛ダッシュで走り回るなどすることがあります。
改善するためには、愛犬が愛用している生活用品を清潔が保てるようにお手入れしながら長く使い続けることがベストです。
ベッドやクッションにはカバーを取り付けたり、ブランケットは週に1回程度お洗濯をしたり、犬用の消臭スプレーや除菌剤を使用するのがおすすめです。天日干しをするだけでもよいと思います。
3. 不適切なしつけや理不尽な理由で叱り続けること
愛犬を不適切なしつけや理不尽な理由で叱り続けることは、犬が精神的に疲れてしまう飼い主のNG行為です。
例えば、部屋でお漏らしをしてしまった時、犬をケージの中に長時間閉じ込める、というしつけです。そこで反省していなさい、ということです。しかし、お漏らしをした原因を考えてみてください。室内でのトイレトレーニングをしていないのではありませんか?排泄を長時間我慢させたのではありませんか?
よく、「うちの犬は絶対に室内ではトイレをしないんです」と自慢気に話す飼い主がいますが、犬にとってはただただ苦痛なだけです。強い精神的な疲れを感じているはずです。
不適切なしつけで叱られ続けた犬が精神的な疲れを感じている時、うつ状態になってしまうことがあります。ごはんを食べない、そわそわと歩き回る、寝てばかりいる、人を怖がるようになるなどの症状が見られることがあります。
改善するためには、不適切なしつけや理不尽な理由で犬を叱り続けないことがベストです。しつけのためだからといってケージに閉じ込めたり、無視をしたりすることはやめた方がよいです。
まとめ
犬が精神的に疲れてしまう飼い主のNG行為を3つ解説しました。
- ほとんどお散歩に連れて行かない
- 愛犬の生活用品を頻繁に新しい物に買い替える
- 不適切なしつけや理不尽な理由で叱り続けること
犬が精神的な疲れを感じ続けていると、精神的な病気を患ってしまうことがあります。強迫性障害・分離不安症・うつ病などがあります。
飼い主の間違った行為で愛犬に精神的な苦痛を与えてしまわないよう、日々の生活や環境を見直してみることが必要だと思います。