犬の「甘え鳴き」に困惑…考えられる理由は?
飼い主を呼ぶように鳴く愛犬の甘え鳴き…。一旦離れても、つい気になって戻ってしまうという飼い主さんは多いでしょう。
犬の甘え鳴きの理由には、以下のような心理が関係していることが多いです。
- 飼い主に甘えている
- 何かを要求している
- 不安なことがある
- 体調不良や怪我による違和感
基本的には、飼い主に甘えていたりかまってほしいという気持ちが表れていたりします。
体調不良や病気、怪我は見過ごせないですが、あまりにも「甘え」に対応していると、呼べば来てくれると甘え鳴きがエスカレートする原因になるので注意が必要です。
犬が「甘え鳴き」をしている時のNG行為3つ
犬が甘え鳴きをして飼い主を呼んでいる時、以下のような対応はしないように注意してください。甘え鳴きをエスカレートさせてしまったり、信頼関係が揺らいでしまう恐れがあります。
1.大声で叱ったり大きな音を出して驚かしたりする
犬の甘え鳴きは、飼い主に対する甘えがそのまま鳴くという表現に出ていることが多いです。そのため、対応を間違えるとエスカレートしてしまう危険がありますが、飼い主を信頼して甘えるという考えは良い傾向です。
しかし、甘え鳴きをした時に飼い主が大声で叱ったり、大きな音を出して驚かせたりと恐怖を与えるような対応をしてしまうと、その後、犬が飼い主に気軽に甘えられなくなってしまいます。
愛犬との築いてきた関係性を壊してしまう恐れがあるので、大声で叱ったり大きな音を出して驚かせたりする行為は控えましょう。
2.すぐに「どうしたの?」と近寄っていく
愛犬が寂しそうに「クゥ〜ン」と甘え鳴きをすると、不安になったり心配になったりと気に掛ける飼い主さんは多いですよね。
しかし、すぐに「どうしたの?」「大丈夫?」と駆け寄ったり戻ってきてしまったりすると、犬は「甘え鳴きをすれば飼い主がかまってくれる」と学習してしまいます。
一度学習してしまうと次から徐々に甘え鳴きがエスカレートし、最悪の場合、近所迷惑となるほどの無駄吠えに発展してしまう恐れもあります。すぐに駆け寄るのではなく、しばらく様子を見るようにしましょう。
3.甘え鳴きが始まると毎回かまう
甘え鳴きをした愛犬が気になり、すぐに近寄ったり駆け寄ったりしてしまうのはNGです。しかし、甘え鳴きを合図として毎回スキンシップを取ったり遊んだりする対応は、もっと悪循環を生み出してしまいます。
このような対応をすると、甘え鳴きをすれば飼い主がかまってくれると学習してしまうだけでなく、甘え鳴きをすることで飼い主が遊んでくれる合図と勘違いしてしまう犬も多いです。
すると、毎回遊んでほしい時に過剰に甘え鳴きをするようになってしまい、コントロールが効かなくなってしまう恐れもあります。
犬が甘え鳴きをしている時の正しい対処法
犬が甘え鳴きをしているからといってすぐに近寄ったりかまったりすると、甘え鳴きがエスカレートしてしまう恐れがあります。反対に「やめなさい!」と大声で叱ると、飼い主に対して恐怖を覚えてしまう犬も多いでしょう。
では、犬が甘え鳴きをしている時、どのように対処するのが正解なのでしょうか。基本的には甘え鳴きに対して対応せず、落ち着いた態度で無視するのが最適です。スルーすることで、「甘え鳴きしてもかまってもらえない」と理解してくれるようになります。
甘え鳴きが止まったことを確認してから、スキンシップを取ったりおもちゃで一緒に遊んだりとコミュニケーションをとってあげましょう。
ただし、中には体調不良や怪我によって痛みを甘え鳴きのような形で訴えている犬もいます。大きなリアクションを取らず、少し離れた場所から様子を観察することを忘れないようにしてください。
まとめ
いかがでしたか。犬が甘え鳴きをしている時、かわいそうだからとかまってしまうのは逆効果です。甘え鳴きがエスカレートする恐れがあるので、基本的には無視を貫きつつ、遠目で様子を観察しましょう。