犬を飼育放棄してしまう理由
1.赤ちゃんが生まれたから
夫婦に赤ちゃんが生まれたことが、犬を飼育放棄してしまう理由になることがあります。
犬が赤ちゃんを傷つけてはいけないからと、犬をケージの中に閉じ込めたままにしたり、ベランダや庭で飼うようになったりすることがよくあります。どうしても赤ちゃんのお世話に時間を取られてしまい、犬をお世話するための時間を十分に作ることができなくなり、飼育放棄してしまうのです。
「ごはんと水を与える」「トイレを掃除する」。犬のためにできるお世話がたったこの2つだけになることがあります。
2.子供が犬アレルギーだと分かったから
子供が犬アレルギーだと分かったことが、犬を飼育放棄してしまう理由になることがあります。
まさか犬アレルギーを発症するなんて考えていなかったのです。もちろん、お互いが快適に暮らせるようにするための対策や工夫はいくらでもできます。
しかし、対策や工夫をすることは、意外と面倒なものです。費用もかかります。そのためか、犬を捨ててしまった方が手っ取り早い、と思ってしまうのです。
3.病気の治療費を払うことができないから
犬が病気になり、その治療費を払うことができないことが、犬を飼育放棄してしまう理由になることがあります。
犬が苦しむ姿を見たくないからといって、飼い主が自ら保健所に連れて行くケースが非常に多いです。
もっとよく考えなければなりません。保健所に連れて行かれた犬は、安楽死をさせられるわけではありません。ガスを吸わされ、もがき苦しみ、窒息死させられるのです。病気で苦しむ愛犬を楽にしてあげたいと考えての判断なのでしょうけれど、楽になるのは飼い主ばかりです。間違った選択なのです。
最近では、クラウドファンディングを使って、愛犬の治療費の支援を募る飼い主もいます。方法はいくらでもあります。病気を理由に犬を捨てないでほしいです。
4.ペット不可の家に引っ越すことになったから
ペット不可の家に引っ越すことが、犬を飼育放棄してしまう理由になることがあります。
(なぜペット可の物件を探さないの?)と思われるかもしれませんが、どうやら「社宅に引っ越すことになったから」ということのようです。
ペット可物件は家賃が高い、社宅は家賃が安い、犬は実家で飼ってもらえることになったから、という話を私も実際に聞いたことがあります。
近所には、飼い主の引っ越しを機に実家で飼われるようになり、ストレスから足先を噛みちぎり、失ってしまった柴犬がいます。愛情深く大切に飼われていますが、飼い主に捨てられたことは、犬の心に大きなショックを与えてしまったようです。
5.介護が大変で心身共に苦痛が大きいから
犬が老犬になり、介護が大変で心身共に苦痛が大きいことが、犬を飼育放棄してしまう理由になることがあります。
家のあちこちで粗相をすることがあります。一晩中、夜鳴きをすることがあります。ごはんを食べてくれないこともありますし、排泄物で全身を汚してしまうこともあります。
老犬の介護は、何度経験しても本当に大変なものです。しかし、犬を捨てる理由にはなりません。飼育放棄する理由にはなりません。
町を徘徊する老犬に幾度と出会ったことがありますが、警察・役所・保健所と連絡をしても、どんなに待っても愛犬を探す飼い主は現れない、ということがよくあります。
公園に置き去りにされ、町へ出て徘徊する老犬もいます。コンビニの入り口に繋がれたまま放置される老犬もいます。誰かが見つけて飼ってくれるかもしれない、ということを期待して捨てたのだと思います。
まとめ
犬を飼育放棄してしまう理由を5つ解説しました。
- 赤ちゃんが生まれたから
- 子供が犬アレルギーだと分かったから
- 病気の治療費を払うことができないから
- ペット不可の家に引っ越すことになったから
- 介護が大変で心身共に苦痛が大きいから
どんな事情があっても、犬を捨てること、飼育放棄することは、絶対にあってはなりません。
一緒に暮らせない事情がどうしてもできてしまったら、今以上に犬を愛してくれる新しい家族を必ず見つけてあげてください。