犬が吠えるのを止めさせるコツ
犬はもともと本能的に吠える動物です。100%吠えないようにするのは、難しいといわれています。しかし人間と暮らすためには、人に向かって吠えたり、頻繁に吠えることは止めさせたほうが良いのは明白です。
では、どうすれば犬が吠えるのを止めさせられるのでしょうか?
今回は、犬が吠えるのを止めさせる方法やしつけの仕方についてご紹介します。
1.犬が吠えても無視する
犬が吠えた時は、かまわずに無視をするようにしましょう。
特に「遊んで欲しい、ごはんが欲しい」などの要求吠えには、この方法が効果的です。吠えても要求が叶わないことを犬に学習させれば、次第に吠えなくなっていきます。
しかし、吠えて要求を訴える愛犬を無視するのは難しいという人も多いですよね。
そのような場合は、一度「オスワリ」や「フセ」などのコマンドを使い、犬が吠えるのをやめて指示を聞いてから応じるようにすると良いでしょう。
2.環境を整える、吠える原因に慣れさせる
犬が警戒心や不安から吠えてしまう時は、環境を整えたり、吠える原因に慣らす訓練をしてみてください。
例えば、窓の外の通行人に吠えてしまう場合は、カーテンをするなどして外が見えないように工夫してみましょう。インターホンに吠えるのであれば、音を録音して繰り返して聞かせるのも効果的です。
警戒吠えは、癖になっている犬も多く、吠える回数を減らすことがポイントになります。吠えることが減ってきたら、少しずつ吠える原因(知らない人や他の犬など)に慣れるように社会化の訓練に移行していきましょう。
犬の社会化は時間がかかることがあります。焦らず、愛犬のペースに合わせて慣らしていってください。
3.クレートトレーニングをする
クレートトレーニングは、興奮して吠えてしまう犬におすすめの方法です。
家にお客さんが来たとき、人好きな犬は大喜びで吠えたり飛びついたりしてしまいます。そんな時は、クレートに入るように指示を出し、吠えるのをやめて落ち着いてから犬を出すようにしましょう。
この行為を繰り返せば、犬も「クレートで落ち着いたら遊んでもらえる!」ということを覚えて吠えることが減っていくはずです。
お客さんに何度も遊びに来てもらうのは難しいかもしれないので、日頃からクレートに入って大人しくする→ごはんやおもちゃが貰えるというレーニングをしておくと良いでしょう。
吠える犬にやってはいけないしつけ方法
犬が吠えるのを止めさせる方法をご紹介しましたが、逆に絶対にやってはいけないしつけ方法もあります。
それは「吠える犬を叱ること」です。犬にとって吠えることは本能的な行動であり、悪いことではありません。叱られても理解できないのです。また、犬は叱る飼い主に対して「かまってもらえた」と認識したり、「なんで怒るの?」と不信感を持ってしまうでしょう。
犬が吠えても叱らずに、犬が吠える原因を考えて対処するようにしてください。
また、犬が吠えるのを止めさせる方法には、ご紹介した方法の他にも、犬が嫌がる音を鳴らす「天罰方式」がよく紹介されます。しかし、この方法は一時的な効果しかもたらさず、根本的な解決にはなりません。
飼い主が音を鳴らしていることを犬に悟られないようにするのは難しいですし、嫌な音を聞く犬はストレスを感じてしまうので、繰り返して行うこともできません。
もしやるのであれば、1度だけ試して犬が吠えなくなったら成功、それでも吠えるなら他の方法を考えるようにしたほうが良いでしょう。
まとめ
犬が吠えるのを止めさせるコツをご紹介しました。
犬が吠える時は、なぜ吠えているのかを考え、この記事を参考にして原因に合った対処法をしてみてください。
運動をたくさんさせて、エネルギーを発散させておくのも効果的ですよ。ぜひ試してみてくださいね。