犬の耳掃除『絶対NG行為』3選

犬の耳掃除『絶対NG行為』3選

人間は耳掃除をする習慣がありますが、犬の場合、耳掃除は本当に必要なのでしょうか。また、デリケートな犬の耳を掃除する場合、注意点はあるのでしょうか。今回は、犬の耳掃除に関する知識を解説していきます。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の耳掃除は必要?最適な頻度はどのくらい?

犬の耳

皆さんは愛犬の耳掃除をしていますか。基本的に、犬は自分で頭を振ることで耳の中の汚れを取り除いているため、飼い主による耳掃除は必要ないと言われています。

しかし日本は湿度が高いため、汚れが付着した状態で蒸れてしまうと細菌が繁殖してしまう恐れがあります。こうした事態を回避するためには、月に1回を目安に耳掃除するのが理想的と言われています。

特に垂れ耳の犬種は耳が垂れている分、湿気がたまりやすく蒸れて細菌が繁殖しやすいです。月に1〜2回を目安に耳掃除しましょう。

犬の耳掃除『絶対NG行為』3選

綿棒で耳掃除する

犬の耳掃除をする際は、デリケートな耳を扱うため注意が必要です。ここでは、犬の耳掃除における絶対NG行為を紹介するので、今後耳掃除をする際は気をつけましょう。

1.毎日のように耳掃除をやりすぎる

先に紹介したように犬の耳掃除は月1回、多くても月に2回が目安です。あまり耳掃除をやり過ぎてしまうと、耳のバリアが剥がれてしまったり耳を傷つけたりする恐れがあります。

ただし、泥遊びをしたり水遊びをした後など耳がいつも以上に汚れてしまった場合は、シートなどを使い、水分を軽く拭き取ってあげると良いでしょう。

2.綿棒や耳かきで耳掃除を行う

綿棒で耳掃除する

犬の耳掃除を行う際、綿棒を使って耳掃除をする飼い主さんを見かけます。しかし、綿棒や耳かきは犬の耳の形状にあっていません。

耳の奥はもちろん、外側も傷つけてしまったり、耳の汚れを耳の奥へと押し込んでしまい、耳が聞こえにくくなるなどの弊害を招いてしまう危険性もあります。

3.耳の奥まで掃除しようとする

犬の耳掃除をする場合は、基本的に耳の外側(皮膚と外耳道の入り口部分)までを拭き取るようにしましょう。耳の穴の奥まで掃除する必要はありません。

無理に耳の穴の中や奥を掃除しようとしてしまうと、皮膚を傷つけてしまったり汚れを押し込んでしまう原因になります。余計に耳の状態が悪化してしまうのでやめてください。

犬の耳掃除…正しいやり方は?

シートで耳掃除

犬の耳掃除は、市販されている犬の耳掃除用のシートを活用するのがおすすめです。指に巻き付けるようにし、優しく耳の皮膚から外耳道の入り口の手前部分までを拭き取ります。

あまり強くゴシゴシと擦ってしまうと皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので、あくまで優しくサッと拭き取るようなイメージで行いましょう。

もしもどうしても耳の中も綺麗にしてあげたいと思うようであれば、月に1回、あるいは2ヶ月に1回、ローションタイプのイヤークリーナーを耳の穴に入れて、愛犬に頭を振る動作を行わせることで中まで清潔に保つことができます。

まとめ

膝の上で耳掃除

いかがでしたか。犬の耳はとてもデリケートです。強く擦ったり頻繁に耳掃除をしたり、奥まで無理に掃除しようとしたりすると傷つけてしまう恐れがあります。今回紹介した正しい掃除方法を参考に月に1回、愛犬の耳掃除を行いましょう。

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