犬がする人間っぽい行動とは
では、具体的に犬のどのような行動が「人間っぽい」と感じられるのでしょうか。
1.寝言を言う
寝ているはずなのに「ヒンヒン」や「キューン」というような声を発する犬は多いです。犬も人間と同じく夢を見て寝言を言います。
もちろん犬はしゃべってはくれないので、夢を見ているという証明はできません。ですが人間と同じように感情を持ち、脳の構造も同じ生き物ですので、睡眠中に映像を見て、それに合わせて寝言を言ったり手足を動かしたりしている可能性はかなり高いです。
2.おねしょをする
犬も寝たままおもらしをしてしまうことがあります。腎臓機能に病気がある犬や去勢・避妊手術を受けた成犬には多いです。
筆者の犬は、成犬に近づいた生後10か月頃からおねしょをするようになりました。初めは避妊手術後だからと思いましたが、症状が出るのは数年後なので後遺症ではありませんでした。
病院で聞いてみても原因がわからず、夜寝る前に排尿させるという対策をとっていました。ところが1歳半くらいから急におねしょが治りました。
観察していると、おねしょをするときには同時に夢を見ていました。なぜかおねしょをしてしまう人間の子どもと同じだったようです。
3.首をかしげる
首をかしげている姿は犬のかわいい行動のひとつです。人間なら考え事をするときに首をかしげますね。
犬の場合、音をよく聞き取ろうとしているという説があります。
一方で特に意味はなく、飼い主が喜んでくれるからやっているとも言われ、解明はされていません。
4.横座りをする
犬がおすわりをするときに、左右どちらかに傾いていることはありませんか?人間の横座りのようなおねえさん座りのような。実は犬にとって、この座り方が楽なようです。
とはいえ急に座り方が変わった、歩き方がおかしいといった場合は病気の可能性があります。ですが元々傾いて座っている場合は心配いりません。
横座りは体重が重く股関節に負担がかかる大型犬によく見られます。筆者の先代犬のバーニーズマウンテンドッグもこの座り方をしていましたが、問題はありませんでした。
犬は飼い主に似る
本来犬は生まれると母犬に育てられ、群れの仲間の行動を見て育ちます。ですが現代の犬のほとんどが子犬のうちにそれぞれの家庭に迎えられ、人間に育てられます。
多頭飼いの家庭もありますが、人間の行動を見て育つ犬が多いため、人間に似てきます。犬は群れで暮らす生き物なので協調性があり、相手の気持ちを読み取るのが得意です。
飼い主さんが犬をもっとよく知ろうとすればするほど、犬は飼い主に似てくるようです。
犬について勉強するのは飼い主の義務
犬の人間っぽい面白い行動を見て「これってうちの子だけ?おかしいのかな?」と思うことがあるかもしれません。
病気やケガが隠れていることもありますが、そうでないことも多いです。「異常なし」と自信をもって判断するには、普段から犬の体や生態について勉強しておかなくてはいけません。
また犬の健康管理やしつけは飼い主の義務です。犬の専門誌を読む、飼い主同士で交流するなどして積極的に情報収集しましょう。
まとめ
犬は老犬になっても飼い主に世話をされるので幼さが残ると言われています。間違いではありませんが、犬も人間と同じく長く一緒に暮らすと互いのことがわかるようになってきます。
互いの気持ちがわかったら暮らしやすいし、楽しくなりますね。日頃から積極的に犬とスキンシップをとり、楽しい犬生を送らせてあげてください。